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アイスコ/川崎に新業態の冷凍食品専門店、セレクトショップ目指す

2022年12月07日 14:55 / 店舗レポート

冷凍食品卸売りとスーパーを運営するアイスコは12月9日、川崎市中原区に冷凍食品専門店「FROZEN JOE’S(フローズン ジョーズ)」の1号店をオープンする。12月7日、メディア向け内覧会を開催した。

<FROZEN JOE’Sの1号店>
FROZEN JOE’Sの1号店

東急東横線「元住吉駅」より徒歩2分、活気がある商店街「ブレーメン通り」内に出店。82.6m2の店内には、有名レストランのメニュー、ギョーザといった中華、スイーツ、全国の特産アイス、国産野菜、プラントベースの代替肉などこだわりの約320品目がそろう。

<有名レストランのメニューも楽しめる>
有名レストランのメニューも楽しめる

朝食・昼食・夕食・軽食・デザートとあらゆるシーンに対応。こだわりの品質と買いやすい価格で、豊かな食生活を提案する。

<こだわりの冷食約320品目を用意>
こだわりの冷食約320品目を用意

同社は、昨年創業70周年を迎え、神奈川県を中心にスーパーマーケット「スーパー生鮮館TAIGA」を9店舗運営している。また、関東から東海まで自社物流網を構築し、商品の開発・仕入れから店舗への配送・陳列まで、すべてを自社で行うことで差別化を図っている。

<ミールキットも充実>
ミールキットも充実

今回の新業態は、同社の冷凍食品で培ってきた調達、商品開発、物流のノウハウと、スーパー運営で培った小売りノウハウ、5000店の納品先・250のサプライヤーとのネットワークで生まれたトレンドを見極める力と分析ツールを生かし、冷凍食品のセレクトショップを開発したもの。

<今売れている冷食のカテゴリーを深掘りと相原社長>
相原社長

相原貴久社長は、「冷凍食品卸として、さまざまな小売り・サプライヤーと取引をしている実績を生かし、今売れている冷凍食品のカテゴリーを深掘り、商品をそろえた。冷凍食品は世界的にマーケットが拡大しており、賞味期限が長く、いつでも使いたい分だけ使用できるので食品ロス削減にもつながる。新店舗をテスト店として磨き上げ、将来的には多店舗展開を目指す」と意気込みを語った。

<プラントベースの代替肉>
プラントベースの代替肉

現時点では、次の出店は決定していないが、ターゲットは、元住吉近辺に多い共働き世帯、30~50代女性。今後、ターゲット層が利用しやすい商業施設、駅ナカなどへの出店を検討している。

<ギョーザなど人気カテゴリーを拡充>
ギョーザなど人気カテゴリーを拡充

仕事帰りにも買いやすい揚げ物、ハンバーグ、ギョーザ、ミールキットなど商品は約320品目を用意。有名レストランのメニューは、ナポリピッツァ世界一を獲得した名古屋のレストラン「チェザリ」の「極みマルゲリータ21cm」(税込み836円)、京都でおばんざいを提供している和食店「京菜味のむら」のおばんざい「10彩白和え」(223円)、「京うの花」(184円)など約35品目がそろう。

<チェザリの「極みマルゲリータ」などがそろう>
極みマルゲリータ

関西で有名な洋食店「北極星」の「北極星オムライス」(612円)、これまで一部の百貨店やネットでしか購入できなかった有名ホテルのスイーツ「和栗モンブラン4個入り」(816円)、フランス産マカロンが6種類入った「マカロンコレクション」(913円)、業務用サイズ(2リットル)のハーゲンダッツ(バニラ・抹茶)なども楽しめる。

<マカロンコレクション>
マカロンコレクション

プライベートブランド商品は、「ベルギーワッフル」4種を開発。今後、PB開発を強化し、来年には約20~30SKUまで拡大したい考えだ。

<PBの「ベルギーワッフル」>
PBの「ベルギーワッフル」

三国慎専務は「新店舗は82.6m2で、今後同程度から約166m2の店舗で展開を想定している。当社は自社物流機能を持ち、商品の調達・納品・陳列もできるため、新店舗でも従来のルートセールスの延長で物流を担当している。歴史、ノウハウを生かし、こだわりの商品をセレクトしているため、卸業の取引先に対し、実際に売れ行きの良い商品を見せるショールーム機能も持たせる」と説明している。

<商品を見せるショールーム機能も持たせると三国専務>
商品を見せるショールーム機能もと三国専務

店舗の冷凍設備は、温室効果ガス削減を目指し、自然冷媒型の冷凍ショーケースを17台導入。従来型と比較して二酸化炭素排出量を約1/700にまで低減し、排熱量を約80%、消費電力も約70%削減するという。

<省エネ型の冷凍ケースを採用>
省エネ型の冷凍ケースを採用

レジはセミセルフレジ2台、スタッフ2人体制の予定だ。

■FROZEN JOE’S元住吉ブレーメン通り店
住所:神奈川県川崎市中原区木月1丁目32-24
アクセス:東急東横線「元住吉駅」より徒歩2分
営業時間:10時~21時
店舗面積:82.6m2

■アイスコ
上場市場:東証スタンダード市場
創業:1948年5月
従業員数:720人(2022年9月30日現在/他臨時雇用者297人)
所在地:神奈川県横浜市泉区新橋町1212
資本金:3億5900万円(2022年9月30日現在)
売上高:422億円(2021年度)
事業内容:アイスクリーム類・冷凍食品の卸売り、スーパーマーケットの運営
ウェブサイト:http://www.iceco.co.jp

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