すかいらーく／飲茶の新業態「桃菜」1号店オープン、24年全国展開へ

2023年01月26日 15:28 ／店舗レポート

すかいらーくホールディングスは2月1日、新業態の飲茶TERRACE「桃菜（トーサイ）」の1号店を東京都町田市にグランドオープンする。1月26日報道向けの内覧会を開催した。

＜飲茶TERRACE「桃菜」1号店＞

中国などでお茶と点心を楽しむ飲茶文化をヒントに開発した新業態となる。点心など約50種類の料理を用意。食べ放題コース、セットメニュー、アラカルトで食べ方を選べる。

＜Bコースで大人税込み2419円＞

食べ放題の中心メニューBコースで大人1人当たり税込み2419円、全コース小学生以下1099円、3歳以下無料。アラカルトの点心、前菜、麺、飯、スープ、デザートなどが300円～500円台で豊富にそろい、本格的な料理をリーズナブルな価格で楽しめる。

中心ターゲットは30代以上の女性、シニア。週末はファミリー需要を見込む。

＜本格的な飲茶をリーズナブルな価格で提供と梅木氏＞

「桃菜」の開発について梅木郁男執行役員店舗開発本部マネージングディレクターは「当社グループで現在、むさしの珈琲店など目的来店型の専門店ブランドが好調だ。生活者はテークアウト、宅配などさまざまな食の形態をコロナ禍で体験したことによって、外食には特別な体験、メニューを求めている。昨年、バーミヤンで実施した飲茶食べ放題の実験は1カ月実施の予定が、好評のため1週間で終了となり、飲茶に顧客ニーズがあると実感した。本格的な飲茶を専門店より安く、カジュアルに提供する」と意気込みを語った。

今後は「南関東で業態転換、新店含め20店舗を2023年中に出店する。2024年には全国展開を目指す。昨年の飲茶食べ放題のキャンペーンで、実施しなかった地方のお客様から地方でもやってほしいというご意見もいただき、需要に応えていきたい」としている。

＜飲茶食べ放題は2089円から＞

メニューは、飲茶食べ放題コースはAコース（全24品、90分）税込み2089円、Bコース（全39品、120分）2419円、Cコース（全52品、120分）2639円。選べる飲茶セット4品セット（麺・飯1品、点心3品）1309円、5品セット（麺・飯1品、点心4品）1529円、6品セット（麺・飯1品、点心5品）1749円。1皿ずつの注文も可能で、卓上の端末からメニュー番号を入力すると、蒸し立ての点心などをテーブルまで運ぶオーダーバイキング方式を採用している。

また、銀毫ジャスミン茶（2～3人前）439円、プーアル茶（2～3人前）384円など本格茶葉を厳選した中国茶も数種類取り扱う。

＜卓上の端末で注文＞

店内で蒸しあがったばかりのシューマイなどを提供するワゴンサービスも実施する。

＜でき立ての商品をワゴンサービスで＞

店内は落ち着いたアジアンテラスをイメージし、中華風の雰囲気になりすぎない、カジュアルで、くつろげる空間を目指した。

＜開放的かつゆったり落ち着いた店内＞

「経営理念である『価値ある豊かさの創造』を、飲茶を通して提供したい」と梅木氏。席同士の間をゆったりめに空けている。テーブルもすかいらーくグループの全ブランドの中で最も幅を広くし、たくさん小皿を並べて、ゆっくり食事できる環境づくりをしている。

＜陶芸家SHOWKO氏デザインのオリジナル食器＞

食器にもこだわり、陶芸家SHOWKO氏デザインのオリジナル食器を制作した。「小さな幸せ」を届けたいという思いから、縁起のよい絵柄をあしらった。

上質な美濃焼で、飲茶時間を華やかに演出する。

■火力の強いスチーマーで蒸し立て点心を楽しめる

約50種類の料理は自社製造のショウロンポウ、シューマイ、おかゆなどを提供。肉料理などは店内で調理し、でき立ての味を楽しめる。

＜火力の強いスチーマー＞

火力の強いジェットスチーマーを導入し、短時間で一気に蒸し上げることで、こだわりのおいしさを実現したという。

＜かわいらしいパンダあんまん＞

メニュー開発に当たったBM・和食メニュー開発グループ兼SPメニュー開発グループの福島宣嘉上席スタッフは、「台湾、中国などでは朝からでも1人で中国茶を飲みながら、ゆっくり点心を楽しむ文化がある。この飲茶の文化を日本に広めたい。本格的な点心から、バーミヤンでも人気の自社製造のショウロンポウ、かわいらしいパンダあんまんなどの子どもから大人まで幅広い年代が楽しめるメニューをそろえた」と説明している。

＜幅広い年代が楽しめるメニュー開発と福島氏＞