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立川高島屋S.C./デイリー性強化しリニューアル、家族層に訴求

2023年11月13日 17:22 / 店舗レポート

東神開発は11月14日、「立川高島屋S.C」(東京都立川市)をリニューアルオープンする。13日、同施設のプレス向け内覧会が行われた。

<施設外観>

今回、全館の専門店化にともない、新たに16店舗が出店。リニューアルコンセプトは「立川暮らしの場」で、デイリー性の強い専門店を誘致することで地域顧客の生活必需品ニーズに応えると共に、体験型施設やイベント、趣味嗜好の集いの場など、さまざまな新規コンテンツを導入した。買い物だけでなく、地域の生活に根付いた「暮らしの場」として、地域社会との共生・地域の活性化を目指す。

さらにモノレール下の「サンサンロード」に面する西側入口をリニューアルし、新たに地下1階に向かうエスカレーターを設置することで、子供連れや年配など、あらゆる顧客が快適に買い物を楽しめるようにした。

地下1階では、立川駅前エリア最大級のディスカウント・スーパーマーケット「オーケー立川高島屋S.C.店」を始めとした食品店が並び、1階は、生活雑貨の「セリア」や医薬品の「サンドラッグ」、お菓子の「シャトレーゼ」など生活サポートフロアとしてリニューアル。3階には、家族向けアミューズメントが出店し、10階屋上には貸し農園やイベントスペースを設置する。

<金子事業部長>

今回のリニューアルについて、東神開発の金子鎌治 首都圏事業部長は「ファミリー層や若年層を取り込みたい。生活必需ニーズに応える店舗を誘致し、よりデイリー性を重視したカジュアルな店舗を入れることで回遊性を高めた。買い物だけでは集客できない世の中にシフトしているため、貸し農園やアミューズメントなど、体験できる機能も拡充している。2022年度実績の来場者数500万人、売上金額149億円を計上しているため、まずはこの数値越えを目指す」と説明した。

同施設は、2018年のリニューアルでも「ニトリ」や「ジュンク堂書店」といった専門店を導入したが、当時は百貨店との買い回りが上手くいかなかったという。そこで今回のリニューアルでは百貨店を廃止し、既存の専門店との親和性のある店舗を誘致した。

また、「サンサンロード」沿いに位置する商業施設「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」が2020年4月に開業以降、周辺の通行客層が大幅に変化し、若年層が多く通行するようになったことも、ファミリー層の獲得を意識するきっかけの1つになったという。

<シェア畑 garden>

10階の「シェア畑 garden」は、利用者専用の区画で特製大型プランターを利用して野菜作りができる貸し農園サービス。朝7時からオープンしている。栽培に必要なものを完備しているため、手ぶらで来園可能だ。平地の農園と異なり、全身土まみれになることがないため、普段着で作物を栽培・収穫した後、ほかのフロアで買い物をするといった楽しみ方ができる。

さらに「菜園アドバイザー」の指導により、初心者でも年間を通して10~15種類の野菜作りを気軽に楽しめる。花やハーブを施設内で楽しめるスペースも設け、年に数回、作物を使ったワークショップも開催するという。

料金は、入会金税込1万1000円、月額利用料9900円(1区画2コンテナ、農具資材・種苗・肥料・アドバイザーサポート込み)。

同フロアには、屋上コミュニティゾーン「おにわ -oniwa-」も設置しており、子供向け木製遊具などを利用できる。イベントステージでは、地域交流イベントなどを開催予定だ。

<エンターテインメント施設>

3階には、バンダイナムコアミューズメントによる立川駅前エリア最大級のエンターテインメント施設が導入。約2644.63m2の店内クレーンゲーム360台以上が並ぶ「namco」、ガシャポン専門店「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」、西東京エリア初登場の「一番くじ公式ショップ」の3店舗がそろう。話題のキャラクターを集積させたほか、1プレイ10円で遊べるコーナーも設け、幅広い年齢層の集客を見込む。

<シャトレーゼ>

1階には、和洋菓子店の「シャトレーゼ」が立川市内初出店。アレルギーで悩む人でも安心して食べられる乳・卵・小麦不使用のケーキを開発するほか、糖質を抑えたお菓子も用意している。「しぼりたて牛乳のミニミルクバー」(162円)は、卵不使用のアイスバーだ。

<TUIN greenery>

同じく立川初出店の「TUIN greenery」では、国内外から直接仕入れた観葉植物や鉢などのガーデニング雑貨を販売。一部商品には洋服などの繊維から作ったポリエステル繊維培地を使用している。

<セリア>

100円ショップ「セリア」も出店しており、キッチン雑貨のほか、流行を取り入れたアイテムや、思わず笑顔になるユニークな商品をラインアップ。オープン時には防寒グッズを中心にクリスマスシーズンのアイテムが並ぶ。

同フロアではこのほか、ペットフード・ペット用品の「ペデモ」、「サンドラッグ」がオープン。2024年1月12日には、立川初の「はま寿司」が出店する予定だ。

<甘味処さびと>

地下1階に位置する立川市内初出店の「甘味処さびと」は、わらび餅の専門店。京都より厳選して取りそろえた本わらび粉を使用し、手作りにこだわった。主なアイテムは、飲むわらび餅(スモール600円、レギュラー750円)など。

<わくわく広場>

「わくわく広場」では、「地域を結ぶ直売広場」をコンセプトに、新鮮野菜や地元生産者が直接納品する手作り弁当、総菜、パン、和洋菓子を日々、ラインアップしていく。

地下1階ではこのほか、ディスカウント・スーパーマーケット「オーケー 立川髙島屋S.C.店」、「おかしのまちおか」、「中華旬彩料理 東方紅」(テークアウト専門)、「SUBWAY」、日本茶を中心に扱う「三國屋善五郎」、お直し・リペアの「おしゃれ工房」がオープンする。

■立川高島屋S.C.
所在地:立川市曙町2丁目39番3号
アクセス:JR「立川駅」北口より徒歩3分
TEL:042-525-2111

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