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成城石井/コンセプトは温故知新「成城店」刷新で生鮮・総菜強化

2023年11月13日 16:00 / 店舗レポート

成城石井は11月14日、東京都世田谷区成城の「成城石井成城店」をリニューアルオープンする。13日、報道向け内覧会を開催した。

<成城石井成城店>

成城店は、1927年に「石井食料品店」として開業した創業店舗。店舗が立地する成城は、経済界や文化界の先達が住む特別な場所であり、そういったお客の意見の要望に答えたことが、成城石井の独自の発展につながっている。

そのため、リニューアルのコンセプトは「温故知新」とした。多様化するライフスタイルに寄り添い、これまで成城のお客から高い支持を集めてきた生鮮をより一層強化すると同時に、高品質な生鮮食材を使用した店内製造総菜も多数展開する。

<早藤本部長>

成城石井執行役員の早藤正史営業本部長は、「成城店は、私たちの原点とも言える店舗であり、いまでも経営者や文化人の方などが多数来店されている。一方で、成城石井は1997年に、駅ナカ店の1号店として『アトレ恵比寿店』をオープンし、駅ナカ店舗を成長させてきた。駅ナカでは、惣菜が評価され、駅ナカ出店が加速したが、コロナ禍以降は、自宅で過ごされるお客様が増えた。そこで、こだわって食事を作りたいというニーズもあると感じている。そのため、生鮮と総菜を強化した。また、4月から開始した『成城石井ベーカリー』の商品を導入した」とリニューアルの概要を解説した。

<開店初日限定のマスクメロン>

成城店では、お客から好評となっている生鮮3品をさらに強化し、バイヤーが匠の目利きで成城店だけのために旬で高品質な生鮮食材を買い付け、新鮮でライブ感ある売場を提供する。その日に仕入れた旬の生鮮食材や、贈り物や特別な日にもおすすめの「静岡県産クラウンマスクメロン」などの逸品も用意した。

<開店3日間限定の生アトランティックサーモンブロック>

一本丸のまま仕入れる鮮魚、三大和牛の松阪牛、近江牛、神戸牛といったブランド黒毛和牛だけでなく、匠の目利きバイヤーがおいしさにこだわって仕入れた商品を豊富にそろえ、要望に応じてオーダーカットにも対応する。日々の買い物のほか、特別な日のワンランク上の食材探し、大切な人への贈り物にも対応する。

<開店初日限定で松阪牛・近江牛・神戸牛のステーキセットを販売>

買ってすぐに自宅でレストランクオリティの食事を楽しみたいというお客のニーズにも対応し、1日約110種類の総菜・弁当を展開する。成城店のためにバイヤーの目利きで仕入れた高品質な生鮮食材を活用し、店内で調理する成城店限定の商品も販売する。

<お弁当・惣菜コーナー>

また、かつて厨房があり、総菜づくりを行っていた成城店でお客からの支持が高かった店内製造の中華総菜も最新の機械を導入し、求めやすい価格で提供する。12月からは週末限定で、店内で調理した中華惣菜・揚げ物などその日のおすすめ商品を量り売りする予定だ。

<国産銘柄豚 2日間漬け込んだ自家製焼き豚>

「成城石井自家製【肩ロース】国産銘柄豚 2日間漬け込んだ自家製焼き豚」は、100gあたり604円で販売。成城店でも取り扱いのある「下田さん家の豚」の肩ロース肉を「紅南乳(ホンナンルウ)」を加えた特製タレで2日間じっくり漬け込み、味を染み込ませてから焼き上げた一品。付属のタレで味わいを調整しながら、豚肉の甘み・コクのある奥深い味わいを提供する。紅南乳とは、豆腐を塩漬けにして、香辛料・紅麹などを発酵させた中国の調味料となっている。

<成城石井 BAKERYも展開>

また、今年大阪・京橋に開業した「成城石井 BAKERY」の人気商品「ごろっと黒毛和牛と7種野菜と10種スパイスの焼きチーズカレーパン」など約30種類を東日本で初めて展開する。そのほか、店内のパン売場には、成城石井 BAKERY初登場の商品も複数並ぶ予定だ。

<静岡県産クラウンマスクメロン入りフルーツタルト>

成城石井 BAKERYでは、「静岡県産クラウンマスクメロン入りフルーツタルト」2150円を販売。成城石井の買い物袋にも描かれている「いいものをお求めになりやすい価格で」「親切な心」という当社の基本姿勢の象徴である“メロン”を含む、とちおとめ苺、ぶどう、オレンジ、ブルーベリーの5種フレッシュフルーツを使用。店内厨房で焼き上げた自家製ダマンド生地のタルトはサクッとした香ばしさが特長という。

<自家製アップルパイ>

また、成城石井 BAKERYでは、「青森県産りんご1個使用した」自家製アップルパイ(オールバター生地使用)」863円も展開する。自社セントラルキッチンのパティシエがレシピを手掛けた一品。バターの風味豊かな自家製パイ生地に、ラム酒入り自家製カスタードクリームとりんご1個分を使用した自家製コンポートを詰め込み、40分ほどじっくり焼き上げた。りんごの酸味と甘みのバランスの心地よさを楽しめる一品に仕上げた。

<ウイスキー売場>

創業以来ワインやウイスキーを求めるお客が多い成城店では、酒売場を拡張し、ワイン約800種、ウイスキー約300種を展開。成城石井全店で最大規模の品揃えを実現した。さらに、全店トップ収納数である計330本収納可能なワインセラーを設置。販売するワインの中でも特におすすめの飲み頃ワインを案内する「おすすめ!飲み頃ワイン!」POPを目印に、おいしいワインを提案する。またシャンパンは、「マグナムコーナー」を設け、パーティーなどにもぴったりのマグナムボトルも多数取り揃える。

<ワインセラー>

そのほか、成城石井で長く愛されるボルドーワイン「CH ラ・ヴェリエール」の中で最も古いぶどうの木から造ったワインを、フレンチオークの新樽100%で18カ月熟成させた特別なワイン「CH ラ・ヴェリエール樽熟成」3289円を販売。凝縮したベリーの香りにスパイスとバニラのリッチな香りが溶け込む。シルキーなタンニンのフルボディタイプのワインで、深い余韻を楽しめる。熟成チーズや赤身肉、チョコレート系のデザートと合わせるのもおすすめという。

<CH ラ・ヴェリエール樽熟成>

また、成城店ではお客の嗜好に合わせ、高品質なコーヒーや紅茶、お茶菓子のほか、バイヤーが国内外から選び抜いた加工食品も幅広く取り揃えた。ギフトでの販売実績もある日本三大銘菓「風流堂」の落雁など、これまで全店舗での展開が難しかった逸品の数々も成城店限定で販売する。

<加工食品コーナー>

成城石井の中でも成城店で期待値が高いのが「ギフト」となる。成城店では、わざわざ百貨店まで行かずとも遜色ない品質と品揃えに好評を得てきた。今回の改装を機に、成城店だけのワンランク上のギフトを通年で提供する。

<果物のギフトコーナー>

路面店強化策の一環として、この改装を機に商品、店づくり、おもてなしの水準を一層上げていくことで知見を蓄積、他の路面店でも活用して、成城石井の新しい価値をお客に届けたいという。

■成城石井成城店
所在地:東京都世田谷区成城6-11-4
通常営業時間:9時30分~23時
売場面積:約454.88m2

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