ゆめが丘ソラトス/初年度売上200億円・来場者1000万人目標、7/25オープン
2024年07月22日 17:10 / 店舗レポート
相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは7月25日、相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅前に大規模複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」(横浜市泉区)をオープンする。22日メディア向け内覧会を開催した。
「ゆめが丘ソラトス」の開発は、相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが、ゆめが丘駅前の集客施設開発事業者として、センター地区地権者会から選定され、ゆめが丘駅前の約24ヘクタールに及ぶ「泉ゆめが丘地区土地区画整理事業」(総事業費約109億円、計画人口約5200人)の一環として行ってきた。
「泉ゆめが丘地区土地区画整理事業」は、「WELL-BEING TOWNゆめが丘」をコンセプトに、食を中心としたサステナブルなまちづくり、子育てしやすいまち、人との交流で健康になるまちを目指している。「ゆめが丘ソラトス」は、その中で、「食」「アクティビティー」「教育・文化」などさまざまな体験ができる交流型集客施設として、3施設・計129店舗がオープン。1次商圏はドライブタイム20分、2次商圏はドライブタイム20~30分を見込む。
マーケット人口は約90万人で、感度の高い「ニュースタイルファミリー層」を中心に自分らしく豊かな暮らしを求める幅広い世代がターゲット。初年度の売り上げ約200億円、来場者約1000万人を目標としている。
ゆめが丘駅直結のゆめが丘ソラトス1は127店舗がそろい、ゆめが丘ソラトス2は1階にヤマダデンキ テックランドが出店。2~3階は駐車場で、2階はペデストリアンデッキでゆめが丘ソラトス1とつながっている。ゆめが丘ソラトス3(相鉄線高架下)は、ペットショップ・ペットホテルと広場スペースを設けている。
ゆめが丘ソラトスの1階は、地域の牧場や農家と交流できる食の体験ゾーン、飲食店、食物販を集積。2階にはユニクロ、GUといったアパレル、TSUTAYA BOOKSTOREなどが出店する。3階には10スクリーンの大型シネマコンプレックス、関東初出店となるアミューズメント施設「ASOBLE」、全9店・約700席からなるフードコートが登場する。
相鉄ビルマネジメント 運営事業一部 二俣川営業所の公塚順一課長は、「ゆめが丘ソラトスはまちづくりの一環としての開発であり、地域の皆様に愛される存在でありたい。食物販、飲食、アパレル、アミューズメントとそろう上に、約3000m2の無料で遊べるそうにゃんパーク、地域交流施設も3カ所用意している。買い物にくるだけでなく、何気ない時間を過ごしていただけるような施設、館内だけでなくソラトスをハブに、地域のサイクリングロードや農園にも遊びに行っていただけるような存在を目指す」と意気込む。
■子育て世代・地域コミュニティーづくりを支援
「ゆめが丘ソラトス」の特徴は、これから長期にわたってまちづくりを行うことを前提に、子育て世代を取り込むためのファミリーフレンドリーな施設を充実させた商業施設、地元農家・牧場と連携した食物販・飲食、地域の交流を支援するイベントスペースの設置など交流型の施設運営を計画している点にある。各階のトイレには、キッズトイレ・ベビー休憩室・授乳室を完備した。
コロナ禍のただ中で、施設ビジョンを練り上げ、「Dear Life,Dear Local」に決定した。
MDコンセプトは、「知」「食」「遊」「衣」「住」。グローバルブランドからローカルブランドまで発見、学びの要素が強いテナントを誘致し、他にはない体験を提供したい考え。
公塚氏は「ゆめが丘ソラトスは、単なる物販のための商業施設ではなく、沿線価値の向上、地域の魅力のアピールと交流活性化も目指している。加えて、生ごみのたい肥化、衣服の再資源化などサステナブルなくらしを実現する取り組みを行うという相鉄グループの姿勢が、リーシング時に評価された。コロナ禍で、テナントの出店先を選ぶ際の価値観が変わってきたように感じる」と話す。
1階には、地域の生産者とのさまざまな交流や触れ合いにより、いつ訪れても新鮮な発見や、旬を感じられる「FOOD CIRCLE ~Eat locally and seasonally~」が登場する。各テナントでは、地産地消を意識したローカルな品ぞろえが楽しめる。
相澤良牧場で愛情たっぷりに育った元気な牛から搾った、安全・安心で新鮮な牛乳を使用したソフトクリーム、地元産のいちごなどを使ったジェラート、新商品「バウムクーヘン」を販売する「Augusta MilkFarm(オーガスタミルクファーム)」がオープンする。
さらに、関東・横浜市・SC初出店の神奈川県産の小麦「ぼくらの小麦」を使用したベーカリー「GoutGout(グーグー)YUMEGAOKA」、クラフトビール醸造所「YUMEGAOKA SUNDAY BREWING」がそろう。
そのほか、関東初・横浜市初・SC初の「YYYard(ヤード)」は、神奈川県をテーマにしたローカル・フードマーケット。生鮮から加工食品、スイーツなどを提供する。
■地域交流施設が充実
地域交流スペースとして、1階にシェアキッチン、2・3階には催事・セミナーなどに使用できる2部屋を用意している。
屋上には、相鉄キャラクター「そうにゃん」がモチーフの遊具をそろえた、無料で遊べる広場「そうにゃんぱーく」(約3000m2)を展開する。
また、区画整理事業エリア内では、同施設以外にも、4月に総合病院が開業。さらに、相鉄不動産による木造賃貸マンションが新築され、入居を開始し好評を得ているという。
相鉄グループでは「選ばれる沿線の創造」に向けた「沿線開発6大プロジェクト」を進めている。このゆめが丘駅周辺の開発は、その最後を飾るプロジェクトとなる。
■ゆめが丘ソラトス
所在地:泉ゆめが丘地区土地区画整理事業施行地区センター地区内(横浜市泉区)
着工日:2022年12月1日
開業日:2024年7月25日
街区面積:約4万3000m2
延床面積:約9万6800m2
店舗面積:約4万2700m2
店舗数:129店舗
規模:地上3階建、地上1階建+屋上駐車場、立体駐車場棟
事業主体:相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント
運営:相鉄ビルマネジメント
■ゆめが丘ソラトス特設サイト
https://www.yumegaoka-soratos.com/
取材・執筆 鹿野島智子
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