ヤオコー/目標年商27億円、北部エリアでミドルシニア層特化型の旗艦店オープン

2024年09月06日 18:30 / 店舗レポート

ヤオコーは9月6日、埼玉県久喜市に「ヤオコー久喜吉羽店」をオープンした。埼玉県のさいたま市より北部の店舗と群馬県、茨城県、栃木県を対象とした北エリアで、ミドルシニア層を対象とした旗艦店として出店した。

<ヤオコー久喜吉羽店>

テナントとして、100円ショップ「ダイソー」、ドラッグストア「セキ薬品」、セブン銀行ATMを誘致し、近隣型ショッピングセンター(NSC)を形成する。初年度目標年商は27億円だが、川野澄人社長は、「初年度目標は最低限クリアする数値として保守的に発表した。広域からの集客も期待でき、いずれは30億円、40億円を突破できるお店にしたい」と述べた。

<川野社長>

商圏人口は1km圏内・1万6000人(7000世帯)、2km圏内5万人(2万3000世帯)、3km圏内10万4000人(4万4000世帯)と郊外型立地のため、足元商圏は薄い。一方で、旗艦店として特徴のある品揃え・サービスを展開しており、NSCとしての集客も見込めることから、5km圏までの集客も見込んでいる。

1km~3km圏内では、70歳以上の割合が多く、ついで40代、50代の割合が高い。 50代以上が占める構成比は49.4パーセントで、商圏が広がるごとに60代の割合が増え、20代の割合が減り、昔ながらの農業地帯が広がっている。商圏内の世代構成を踏まえて、50代以上のミドルシニア層をメインターゲットとした旗艦店を開発した。

<店舗前の道路は延伸の予定>

店舗は、JR宇都宮線・東武伊勢崎線「久喜駅」東口より南東へ約1kmの距離に位置しており、店舗の南北を通るいちょう通りは「久喜駅」の東西を結ぶ県道153号線と県道85号線につながり、車でのアクセスが良好な立地にある。

また、県道153号線沿いには、商業施設や学校、団地など生活拠点の中心となる施設が多く点在し、人口が密集している地域でもある。出店地前道路はインターチェンジ計画などの開発で延伸が見込まれ、将来的に商圏拡大も期待できる。近隣店舗としては、4.5km先に「新白岡店」(埼玉県白岡市)、8.4km先に「久喜菖蒲店」がある。

<青果側から見た店内>

想定売上構成比は、生鮮食品40%、グロッサリー・雑貨42%、デリカ18%で、取り扱い商品数(sku)は、生鮮食品1050、グロサリー・雑貨1万5400、デリカ360となっている。旗艦店として、ヤオコー最大のクッキングサポートコーナーを設置した。鮮魚売場と連動した売場を併設するほか、移動ワゴンを設置し、試食販売を行う予定だ。

地域に寄り添った「美味しさ」「品揃え」「安さ」「提案力」の4つの価値を、売場を通じて生み出し、来店客が自然と「笑顔」になって買い物を楽しめる店を目指す。

<クッキングサポートコーナー>

精肉は、肉の旨みと脂の甘さにこだわった「三元豚(国産)」でおいしさと品質を訴求する。自社製造ローストビーフ、ヤオコーファームの野菜、自社工場のポテトサラダを合わせた生鮮サラダ「グッドタイムサラダ」や、希少部位を使った生肉冷凍、国産和牛を使用した手づくりハンバーグなど、ヤオコーでしか味わえない商品を提案する。

<精肉コーナー>

鮮魚は、豊洲市場から仕入れた近海鮮魚の品揃えを充実し、人気の鮭は塩鮭の他にこだわりの味付けも加えて提供する。また、鮮魚ならではの魚惣菜・鮮魚鮨を、品揃え豊かな売場で提案する。クッキングサポートとも連動し、魚の知識が豊富なメンバーによるメニュー提案などを通じて、豊かな食生活を提案する接客を目指す。

<鮮魚コーナー>

青果は、味と鮮度にこだわった美味しいトマトを値頃でかつ豊富に品揃えする。おかずサラダでは、女子栄養大学の学生が考案したサラダを新発売した。

<青果コーナー>

また、切り花の日持ち保証を全品に拡大し、無償の栄養剤を使用することで、より美しく長く楽しめる花のある生活を提案する。

<花きコーナー>

日配食品は、産地や品種、製法にこだわった大豆加工商品(豆腐・豆乳など)を拡大し、美味しく健康を意識した商品がそろう。

<豆腐売場>

日本酒に合う練物おつまみはコーナー化し、こだわり厳選のご当地企画でバラエティー豊富に選べる楽しさを提供する。

<練物おつまみを集合展開>

ドライ食品は、全国各地の地元味噌を強化し、にんにくやもろみを使ったおかず味噌なども拡大した。また豚肉に合うタレや、定番の豆菓子、お茶請けの甘納豆、カフェインレスといった嗜好品も充実させた。

飲料ではラベルレスボトルの取り組みを強化している。

<全国の地元味噌を強化>

酒は、美味しい日本酒、日本ワイン、国産クラフトビールなど、日常普段のお酒からハレの日の食事にも合うちょっと良いお酒まで、豊富に用意している。

<日本酒コーナー>

住居関連では、ペットフードやペット用品のラインナップを強化し、健康を意識したフードやお散歩関連の品ぞろえを拡大した。

<ペット用品を強化>

YAOKO Deli&Cafeでは、時間限定で、注文を受けてから商品を作り、できたて、作り立てを提供する。7時30分~11時に提供するモーニングセットは、ベーカリーの名物商品「ロイヤルブレッド」を使用した厚切りトースト、ドリップコーヒーとサラダのセットなど、数種類の美味しいロイヤルブレッドのセットを楽しめる。また、11時~14時のランチでは、惣菜の名物商品「手仕込みロースとんかつ」「手仕込みロースかつ丼」を定食の形で提供する。

<YAOKO Deli&Cafe>

惣菜は、DEEP-FRID STATIONで店内仕込みの「あじフライ」を、冷惣菜のCREATIVE y’s DELIでは店内で蒸し上げたじゃがいもを使用したポテトサラダを中心に、店内調理のサラダを展開する。米飯では、健康志向に配慮した玄米・発酵食品使用のお弁当「幸玄米」シリーズを品ぞろえする。

<店内仕込みのあじフライ>

寿司は、定番のまぐろの握り、値頃な巻物・いなり寿司を豊富に品揃えし、人気のおむすびは素材にこだわり、店内握りたてのライブ感あるオープンキッチンで提供する。スチームコンベクションオーブンを使い柔らかく煮あげたあなごを使ったでき立ての「煮あなご重」や、健康を意識した玄米使用のおむすび「幸玄米」を取り扱う。

<煮あなご重>

インストアベーカリーは、鉄板調理の厚焼きたまごフライカツやナポリタン、自社製造のローストビーフを挟んだサンドイッチやドッグパンを販売する。

<インストアベーカリー>

久喜吉羽店では、顧客に寄り添った提案を深化させるため、新しいサービスや商品の価値を伝える取り組みを実施。ペットも一緒に楽しく寛ぐことができるテラス席の設置や「みんなの広場」を設けた。出店により、店舗数は埼玉県102店舗、千葉県33店舗、群馬県16店舗、東京都14店舗、神奈川県12店舗、茨城県7店舗、栃木県6店舗の計190店舗になった。

■ヤオコー久喜吉羽店
所在地:埼玉県久喜市吉羽421
TEL:0480-53-9870
敷地面積:1万5919m2
延床面積:5233m2
店舗面積:2947m2
営業時間:9時~21時30分
休業日:1月1日、2日、ほか1日
年間売上:初年度27億円目標
駐車台数:270台
駐輪場:186台、バイク10台
従業員:正社員25名、パートナー・ヘルパー・アルバイト175名(延べ人数)
テナント:ダイソー、セキ薬品、セブン銀行

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