ウエルシア/Z世代向け「HAC BIOKA店」プチプラコスメ・カラー推し・商品ミックスを強化
2025年01月23日 17:45 / 店舗レポート
ウエルシア薬局は1月23日、Z世代向けの商品を強化した「HAC BIOKA店」(横浜市青葉区)を報道陣に公開した。
Z世代・ミレニアル世代をターゲットにした店舗で、キラキラしてかわいい、楽しい、わくわくする店を目指している。2024年12月12日に開店し、2025年1月6日には調剤薬局をオープンした。
店名の「BIOKA」は、横浜市青葉区美しが丘に位置していることから、美しい「BI」・丘「OKA」で「BIOKA」と名付けた。
医薬品・日用品・食品を充実させた郊外型ファミリー向け店舗、コスメは有名メーカーのカウンセリング化粧品を得意としてきた同社だが、顧客と時代の変化に合わせ、若年層の取り込みのため、新たな店づくり、商品構成を検討している。
新店舗は、韓国・アジアンコスメを中心に、プチプチコスメ(主に2000円以下)を強化。グミなどの菓子、キャラクターグッズといった雑貨を組み合わせた棚づくりを行っている。
実験店として、さまざまな取り組みにチャレンジし、効果があった新規顧客獲得のための商品展開、棚づくり、販促などを既存店にも導入したい考え。
商品は、プチプラメイク、シートマスク、入浴(分包)、韓国コスメ、男性化粧品、カラーコンタクト、菓子(グミ)、飲料(エナジードリンク)、韓国商品、酒、ソックスなどのアパレル、雑貨の品ぞろえを強化した。発注は99%自動発注システムを活用しているという。
現在の商品構成は、コスメ約40%、菓子類約20%、医薬品20%弱となっている。
梅本亜希店長は「ファミリー向け店舗と違い、夕方がピークの店舗。15時過ぎから、小学生が菓子やガチャガチャを目当てに訪れ、夕方から中高生、大学生が来店している。近隣のたまプラーザ駅や都心部まで行かなくても、流行の品が買えると好評だ。男性が酒とおつまみ、シートマスクなどを購入することも増えている。お客様が今バズっている、今ほしいと思う商品を常にそろえる店舗を目指す」と意気込みを語った。
棚づくりは、従来のカテゴリー別にとらわれず、合わせ買いを誘う配置にしている。
プチプラコスメとグミ、雑貨などを組み合わせており、実際コスメとグミを同時に購入する若年層が多いという。
また、「色」をテーマにした棚づくりも同店の特長だ。
歯ブラシや飲料を機能別・カテゴリー別で分けず、色で気分が上がるような陳列を取り入れた。
さらに、コスメは韓国・アジアンコスメを中心にプチプラを充実させた。
カウンセリング化粧品を得意としてきた同社だが、同店ではプチプラを強化し、売れ筋を探る。
カウンセリングのためのカウンターも置かず、セミセルフで自由に試せるテイスティングコーナーも設けた。
コスメを選ぶのに話しかけてほしくない若い世代も多いことから、積極的に声掛けしない接客を採用。大型デジタルサイネージを6台導入し、メーカーの商品紹介や自社で作成したおすすめ商品のレコメンド番組を放映し、接客をサポートしている。
梅本店長は「商品は本部が全部決めるのではなく、店舗側の意見や化粧品・食品メーカーの提案も織り交ぜ、今までにない品ぞろえを実現した」と胸を張る。
今後の課題について「当店の認知度アップとともに、週1回の商品入れ替えにチャレンジ。人手不足に対応した業務のDX、誰が業務を行っても失敗のないルール作りなど効率化も進めたい」と先を見据えている。
-
<ドリンクも推し色で>
-
<韓国食品も充実>
-
<白髪染めではなくカラーリンスを強化>
-
<かわいくて気分の上がるホットアイマスク>
-
<フェムケアもコーナー化>
-
<キャラクターアパレルが充実>
-
<シートマスクコーナー>
-
<グミとエナジードリンクを並列>
-
<男性に人気の酒>
-
<アイスでごほうび>
-
<店舗外観>
取材・執筆 鹿野島智子
■HAC BIOKA店
所在地:神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-65-8 1階
営業時間:9時~22時
定休日:年中無休
店舗面積:
売場 447.22m2
調剤室 49.05m2
待合スペース 62.39m2
その他 47.57m2(倉庫、事務所など)
計:606.23m2
駐車場:54台
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。