【2026年版】イオンモールの企業情報・業績推移まとめ〜完全子会社化の背景とアジアシフト戦略〜

最終更新日時:2026年08月05日(15:15)

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企業概要

イオンモール株式会社とは・業績ハイライト

イオンモール株式会社は、イオングループのディベロッパー事業を担う中核企業です。国内および中国・アセアン(ベトナム、カンボジア、インドネシア等)で大規模ショッピングモールを展開するほか、都市型SCの「OPA(オーパ)」などを運営しています。
国内の厳しい事業環境を乗り越え、グループの不動産価値を最大化するため、2025年7月にイオン株式会社の完全子会社となりました(上場廃止)。

直近の業績(2025年2月期・2026年2月期 実績)は以下の通りです。
※非上場化に伴い、2027年2月期の業績予想は公表されていません。

  • ■ 2025年2月期 実績
  • 営業収益:4,497億円 (前期比 6.3%増)
  • 営業利益:521億円 (同 12.4%増)
  • 経常利益:425億円 (同 14.9%増)
  • 当期純利益:142億円 (同 30.1%減)

  • ■ 2026年2月期 実績
  • 営業収益:4,727億円 (前期比 5.1%増)
  • 営業利益:684億円 (同 31.2%増)
  • 経常利益:562億円 (同 32.0%増)
  • 当期純利益:129億円 (同 9.1%減)

💡 豆知識:「営業収益」と「売上高」の違い

小売・不動産業の決算で使われる「営業収益」は、本業トータルの稼ぎを表します。
【 営業収益 = 売上高(商品の売上) + 営業収入(テナント家賃やATM手数料など) 】
※イオンモールの場合、出店企業からの「不動産賃貸収入(家賃)」が主な収益源となるため、営業収益という表記が使われます。

イオンモール 業績推移(過去5年間)


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経営戦略・イオンによる完全子会社化の背景

■ 株式交換による完全子会社化(上場廃止)の背景

国内のショッピングセンター業界は、建築費の高騰、競合激化、EC化の進展により、競争力のない施設の淘汰が進んでいます。こうした厳しい環境下で、イオンモールが持続的な成長を実現するため、2025年7月にイオン株式会社を完全親会社とする株式交換を実施し、上場廃止となりました。
これにより、グループ不動産の再開発や、販促・イベント企画の内製化など、イオングループのスケールメリットを最大限に活用した抜本的な成長施策を推進します。

■ 中期経営計画(2026~2030年度)とアジアシフト戦略

  • 国内事業: 既存モールの活性化を最重点とし、エンターテインメント機能の導入やイベントコートの稼働により収益を拡大。都市型SC事業では不採算店舗の閉鎖と構造改革を進めます。
  • 中国事業: 長引く不動産不況の中、既存モールのリニューアル(飲食専門店を中心に約15%を入替え)でキャッシュフロー創出力を強化。華東・華中エリアへの新規投資を継続します。
  • アセアン事業(ベトナム等): 人口1億人を超え高い経済成長が見込めるベトナムを「最重点出店エリア」と位置づけ。ハノイ・ホーチミン周辺のドミナント出店に加え、中部エリアへの新規出店を加速します。

企業概要・出店計画・セグメント別業績

【企業概要:イオンモール株式会社】

  • 社名
    イオンモール株式会社
  • 事業内容
    大規模地域開発及びショッピングモール開発と運営、不動産売買・賃貸・仲介
  • 代表者
    代表取締役社長 大野 惠司
  • 設立
    1911年(明治44年)11月
  • 資本金
    424億3,000万円
  • 本社所在地
    千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
  • モール数
    202店舗(国内162/海外40) ※2026年8月現在

【セグメント別経営成績(2026年2月期)】

セグメント 営業収益(億円) 営業収益 前期比 営業利益(億円) 営業利益 前期比
国内事業(日本) 3,646 105.4% 537 125.7%
中国 699 102.6% 79 167.3%
ベトナム 188 108.7% 47 112.8%
カンボジア 97 105.0% 10 994.9%
インドネシア 102 104.4% 8 338.2%

【今後の主な出店計画(2027年2月期以降)】

  • 【日本】 イオン八王子滝山(東京都): 2026年6月26日開業(体験型特化の新フォーマット)
  • 【日本】 イオンモール伊達(福島県): 2026年下期 開業予定(総賃貸面積 約62,000m2)
  • 【日本】 イオンモール郡山(福島県): 2027年春 開業予定(総賃貸面積 約70,000m2)
  • 【中国】 (仮称)イオンモール昆山開発区(江蘇省): 2027年 開業予定
  • 【中国】 (仮称)イオンモール孝感(湖北省): 2028年春 開業予定
  • 【ベトナム】 イオンモール ダナン タンケー: 2026年7月3日開業(ダナン市初出店)
  • 【ベトナム】 イオンモール タインホア / ハロン: 2026年下期 開業予定
  • 【ベトナム】 イオンモール ダナン ホアスアン: 出店決定(ダナン市2号店)

役員一覧

  • 代表取締役社長: 大野 惠司
  • 取締役 常務執行役員(営業担当 兼 中国事業担当): 坪谷 雅之
  • 取締役 常務執行役員(アセアン事業担当 兼 ベトナム事業責任者): 礒部 大将
  • 取締役 上席執行役員(開発担当): 南 愼一郎
  • 取締役 上席執行役員(財経担当): 福田 真
  • 取締役 上席執行役員(管理担当): 大野 晃由
  • 取締役 相談役: 岡田 元也
  • 取締役(社外): 腰塚 國博、笹川 明
  • 常勤監査役(社外): 青山 和弘
  • 監査役: 塚原 啓仁、鳥居 江美(社外)

従業員の状況・ダイバーシティ

  • 連結従業員数: 3,856人 [パートタイマー 1,789人](日本2,152人、中国813人、ベトナム487人など)
  • 単体従業員数: 1,937人 [パートタイマー 1,654人]
  • 平均年齢(単体): 41歳
  • 平均勤続年数(単体): 9年5ヶ月
  • 平均年間給与(単体): 725万848円
  • ※2026年2月28日現在。パートタイマー数は1日8時間換算の年間平均人員(外数)。

■ 職場の多様性・女性活躍

会社名 管理職に占める
女性の割合
男性の育児休業等
取得率
男女の賃金格差
(全労働者)
イオンモール株式会社 23.6% 100.0% 69.2%
株式会社OPA 20.5% 100.0% 63.5%

※正規雇用労働者における男女の賃金差異の理由は、転居転勤のない働き方や短時間勤務制度を利用する社員に女性が多いこと、管理職層に男性が多いことによります。なお、全国転勤のある総合職に限定すると男女の賃金差異は74.8%となります。

月次売上動向(直近)

直近(2026年3月〜2026年6月)の売上高前年同月比(%)の推移です。

区分 3月 4月 5月 6月
全店 売上高 105.9 107.6 113.5 99.7
既存店 売上高 104.6 106.5 112.5 98.6

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