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コンビニ/6月既存店セブン0.9%増、ローソン1.3%増、ファミマ0.9%減

2018年07月10日 16:00 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した6月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブンのみ前年同月比0.9%増、ローソン1.3%増とプラス、ファミリーマート0.9%減、ミニストップ1.6%減とダウンし、明暗を分けた。

客数は、セブン-イレブン1.7%減、ファミリーマート1.8%減、ローソン3.2%減、ミニストップ3.1%減と4社そろって減少した。

客単価は、セブン-イレブン2.6%増、ファミリーマート0.9%増、ローソン4.7%増、ミニストップ1.6%増と全社プラスだった。

<ファミリーマート店舗イメージ>
コンビニ,月次

■セブン-イレブン(2018年2月期:チェーン全店売上高4兆6780億8300万円)
既存店売上高は、前年同月比0.9%増、客数1.7%減、客単価2.6%増。

チェーン全店売上高4.5%増、店舗数は2万392店。

客単価は、2015年4月以降、39か月連続の増加となった。

■ファミリーマート(2018年2月期:チェーン全店売上高3兆160億6400万円)
既存店日商0.9%減、客数1.8%減、客単価0.9%増。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)1.6%減。

ファミリーマート(プロパー)の国内店舗数は、出店38店、ブランド転換153店、閉店50店で、純増は141店、月末店舗数は1万5310店だった。

6月はサッカーW杯日本代表戦に関連した各種キャンペーンの展開等により、惣菜や酒等が好調に推移した。

また、飲料やアイスクリーム等も前年比プラスとなった。一方、前年同月に実施したFFの大型キャンペーンの反動減により、中食全体では若干伸び悩んだ。

ブランド転換については、6月の153店を加え累計で4126店となり、統合完了に向け順調に進捗している。

さらに、ドン・キホーテ店舗の品揃えや売場づくり・運営手法を取り入れた共同実験を6月より3店舗で開始、客数アップを重点テーマに掲げ、全国1万7000店舗でも展開可能な形に仕組み化し、水平展開を検討している。

商品では、「ごまだれ冷し中華」(480円)を始め盛夏向けに冷し中華をリニューアルしたほか、冷し麺・パスタの全品割引企画も奏功し、前年を上回った。

サッカーW杯に合わせて「お母さん食堂」を対象に実施した「ファミマの夜割」が寄与し、前月に引き続き惣菜は20%程度の伸長となった。

FFは、「チョコミントフラッペ」(290円)、「スイカフラッペ」(250円)の新商品が好評を博し、カウンターコーヒーは好調だった一方、前年同月に大ヒットした「焼きとり」の反動減により、トータルでは前年比マイナスとなった。

■ローソン(2018年2月期:チェーン全店売上高2兆2836億2100万円)
既存店売上高1.3%増、客数3.2%減、客単価4.7%増で、平均日販は54万6000円。全店売上高は8.8%増の2179億6300万円、客数814人、客単価670円。

6月末時点のローソングループ国内総店舗数は、出店57店、閉店27店、純増30店で1万4244店。うちナチュラルローソンが141店、ローソンストア100が805店。

ローソンストア100は、既存店売上高2.6%減、客数5.3%減、客単価2.8%増となった。1店を出店、1店を閉店、合計805店。

6月は、チケット、ギフトカードなどの売上が前年を上回り、合わせて既存店売上高を3.0%強押し上げた。これらの影響を除くと、「既存店売上高前年比(チケット・ギフトカード等除く)」は1.9%減となった。

米飯カテゴリーは、おにぎりが引き続き好調だったことや、「もっと!野菜」シリーズのお弁当が人気を集めたことなどにより、売上は前年を大きく上回った。

6月は平均的に気温が高かったことから冷し麺の売上が伸長したほか、「もっと!野菜」シリーズのあんかけ焼そばや焼ビーフンが引き続き好調に推移したことなどにより、調理麺カテゴリーの売上は前年を超えた。

アイスクリームカテゴリーの売上は、いくつかの販促施策が功を奏したことなどにより、前年を上回った。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、前年を超えた。

たばこについては、既存店売上高を0.5%強押し下げる要因となった。

■ミニストップ(2018年2月期:チェーン全店売上高3414億3500万円)
既存店1店1日当たり売上高は1.6%減の42万6000円、客数3.1%減(787人)、客単価1.6%増(541円)。全店1店1日当たり売上高は1.4%減の42万4000円。

出店5店、閉店9店、期末店舗数は2240店(内れこっず4店、cisca4店)。

CVS部門では、冷蔵温度帯で販売するチルド弁当から「エスニック弁当」を発売するなど品揃えの拡大を実施したことにより、弁当の分類が好調に推移した。

サラダ・冷凍食品の分類が昨年を上回った。

一方で、雑誌・新聞、たばこなどが前年を下回ったことで、CVS部門全体では前年を下回った。

FF部門では、静岡県産クラウンメロンを使用した「静岡クラウンメロンソフト」を発売したことにより、ソフトクリームの分類が好調に推移した。

他にも、カリッとした食感の揚げ餃子をスナック感覚で食べられる「プチ揚げ餃子(チーズ)」を発売し、スナック分類で昨年を上回った。

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