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カジュアル衣料/7月の既存店売上、豪雨の影響でユニクロなど3社減

2018年08月21日 17:00 / 月次

カジュアル衣料5社の7月度の営業概況によると、既存店売上高は、ユナイテッドアローズが0.1%増、ジーンズメイトは0.1%増と前年並みを確保した。

一方、ユニクロ(ファーストリテイリング)0.3%減、ライトオン1.9%減、マックハウス14.2%減と、西日本を中心とした平成30年7月豪雨の影響もあり、マイナスとなった。

<ジーンズメイト店舗イメージ>
ジーンズメイト

■ファーストリテイリング(2017年8月期:売上高1兆8619億円)
既存店売上高0.3%減、客数3.3%減、客単価3.1%増。

直営店(ダイレクト販売除く)売上高1.9%減、客数4.6%減、客単価2.9%増。

直営店売上高0.0%、客数2.9%減、客単価3.0%増。

出店0、退店1。直営店788店。

7月は、月前半は「平成30年7月豪雨」の影響があったが、後半は気温が高い日が多く、夏物商品の販売が好調に推移した。

「平成30年7月豪雨」により約80店舗が被災し、一時営業を停止した。

被災した既存店のうち、1週間以上営業できなかった1店舗を、既存店から除外して算出している。

■ユナイテッドアローズ(2018年3月期:売上高1544億円)
小売既存店売上0.1%増、ネット通販既存店売上18.6%増、小売既存店客数3.8%減、小売既存店客単価1.7%増。

小売全店売上2.2%減、ネット通販全店売上6.2%増、小売全店客数1.6%減、小売全店客単価1.7%増。

7月は記録的な猛暑に伴い、強い夏物需要が継続した。

メンズでは半袖アイテム全般、シューズ、バッグなどが、ウィメンズでは半袖アイテム全般、スカート、ワンピースなどを中心に好調に推移した。

7月は前年同月に比べて休日が1日少なく、小売+ネット通販既存店売上前年比に対してマイナス2.0%程度の影響があったと推測される。

■ライトオン(20日締、2017年8月期:売上高800億円)
既存店売上1.9%減、客数2.9%減、客単価1.1%増。

全社売上3.1%減、客数3.6%減、客単価0.5%増。

出店0店、退店0、7月度末店舗504店。

7月度は、平年に比べ気温が高い日が多く、夏物商品が好調に推移したものの、西日本を中心とした平成30年7月豪雨の影響もあり、客数が伸び悩んだ。

商品動向としては、メンズではナショナルブランドのTシャツやボトムス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移した。

■マックハウス(2018年2月期:売上高308億円)
既存店売上14.2%減、客数9.7%減、客単価5.0%減。

全店売上13.6%減、客数7.4%減、客単価6.7%減。

出退店0で合414店舗。

7月は、記録的な猛暑、西日本を中心とした平成30年7月豪雨、強い勢力の台風12号と、異例の天候が続き、店休や営業時間短縮などの影響が発生したほか、同社の全店舗の約3割を占める路面店舗を中心に、大幅な客数減少となった。

なお、前年に対して土曜日が1日少なく、曜日まわりの影響は、既存店前年比において3ポイント程度のマイナスと推測される。

商品動向は、プリントTシャツ、ステテコ、ポロシャツ、快適インナー、冷感グッズなど盛夏アイテムが売れ筋となった。

■ジーンズメイト(20日締、2018年3月期97億円)
既存店売上0.1%増、客数2.8%減、客単価3.0%増。

全店売上5.1%減、客数7.4%減、客単価2.5%増。

出店4、退店5で7月度末店舗数80店。

先月から引き続きアロハを中心とした開襟シャツ群や、ショルダーやボディバッグのバッグ類が好調に推移し、加えてインバウンド需要も引き続き堅調に推移した。

既存店売上高は、前期8月度から12か月連続で前年実績を上回った。

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