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コンビニ/5月は、大手3社が前年超えも全社で客数減少

2019年06月10日 16:10 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した5月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比はセブン-イレブン0.7%増、ファミリーマート2.4%増、ローソン2.1%増、ミニストップ0.0%となった。

<コンビニ店舗イメージ>
コンビニ店舗イメージ

客数は、セブン-イレブン1.9%減、ファミリーマート0.5%減、ローソン0.6%減、ミニストップ1.7%減だった。

客単価は、セブン-イレブン2.7%増、ファミリーマート2.9%増、ローソン2.7%増、ミニストップ1.7%増となった。

全社で客単価が上昇したこともあり売上高は増加したが、客数減少が続いている。なお、ミニストップは169店を一気に閉店した。

■セブン-イレブン(2019年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億7200万円)
既存店売上高は、前年同月比0.7%増、客数1.9%減、客単価2.7%増。

チェーン全店売上高2.9%増、店舗数は2万965店。

売上高、客単価は、7カ月連続で増加。客数は7カ月連続で減少した。

■ファミリーマート(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆9828億5200万円)
既存店日商2.4%増、客数0.5%減、客単価2.9%増。全店売上高1.1%増となった。

出店67店、閉店73店、純減6店、合計1万5507店。

エリアフランチャイズは、沖縄325店、南九州400店、JR九州リテール198店、合計923店で、国内合計1万6430店だった。

5月も引き続き、惣菜・冷凍食品を始めとする「お母さん食堂」シリーズの拡販に努めたほか、チルド弁当やおむすびの販促施策等が奏功した。

バーコード決済のキャンペーン効果も加わり、既存店日商は2.4%増と7カ月連続で前年クリアするとともに、タバコの押し上げ影響(1%強)を除くベースでも同様に前年をクリアした。

弁当は、「だし香る!ロースかつ丼」(550円)などのチルド弁当の刷新や販促策が奏功し、前年実績をクリアした。

おにぎりは、「お~いお茶×おむすび2個」のキャンペーン施策等が奏功し、前年実績をクリアする。

ファストフードは、新商品「ポケチキ(プレーン、チーズ、ホット)」(1箱5個入り、200円)を5月14日から発売し、好評となった。

■ローソン(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆4245億4100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)2.1%増、客数0.6%減、客単価2.7%増。

全店売上高は2193億3200万円(5.8%増)、客数772人、客単価668円。平均日販は51万6000円。

国内では、出店38店、閉店は純粋24店、置換4店、合計28店で純増10店だった。

2019年5月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4681店のうち、ナチュラルローソンは141店、ローソンストア100は797店。

これまで取り組んできた夕夜間強化施策の成果もあり、売上高は、前年実績を超えた。

米飯カテゴリーは、新しいフレーバーが加わった「悪魔のおにぎり」が引き続き好調だったことに加え、「金しゃりおにぎりシリーズ」が売上をけん引したことなどにより、売上は前年を上回った。

調理パンカテゴリーは、定番商品のリニューアルが功を奏したサンドイッチの売上が伸長したことなどから、前年を超えた。

調理麺カテゴリーは、リニューアルしたパスタや素材やスープにこだわった冷し中華の販売が好調だったことなどにより、売上は前年を大きく上回った。

ファストフードカテゴリーは、からあげクンが進化した「超(スーパー)からあげクン」が人気を集めたことなどにより、売上は前年を大きく超えた。

デザートカテゴリーの売上は、引き続き好評の「バスチー(バスク風チーズケーキ)」に、「Uchi Cafe×PABLO」のコラボ商品2品(チーズタルトロールケーキ・チーズシュー)が加わったことや、和菓子のリニューアルなどにより好調に推移し、売上は前年を大幅に上回った。

「バスチー」は3月末の発売後2カ月で1300万個の販売となり、2019年上期の日経MJヒット商品番付に選ばれた。

5月は気温の高い日が続き、アイスクリームカテゴリーは「MACHI cafe フローズンパーティー シリーズ」などオリジナル商品が人気を博し、前年の売上を大幅に超えた。

飲料カテゴリーは、新商品のソフトドリンクがプロモーションの効果もあり販売を伸ばし、前年を上回った。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、前年を超えた。

たばこについては、既存店売上高を0.5%強押し上げる要因となっている。

ローソンストア100は、4月度の既存店売上高前年比が2.1%減、客数3.8%減、客単価1.8%増となった。出店はなく、1店を閉店した。

■ミニストップ(2019年2月期:チェーン全店売上高3337億4000万円)
既存店1店1日当たり売上高は41万8000円(0.0%)、客数757人(1.7%減)、客単価553円(1.7%増)。

全店1店1日当たり売上高は41万8000円(2.9%増)。全店売上高の前年同月比は、3.9%減となった。

出店4店、閉店169店、期末店舗数は2018店(内れこっず2店、cisca7店)。

CVS部門では、麺、ソフトドリンク、アイスクリームなどの分類で前年を上回った。

一方で、弁当、菓子パン、サラダなどが前年を下回ったことで、CVS部門全体では前年割れとなった。

FF部門では、氷の代わりにフローズンみかんを使用した、昨年の大ヒット商品「ハロハロ 果実氷温州みかん」を販売した。

3年目を迎える「ハロハロ 果実氷いちご」、2年ぶりに復活のパチパチシリーズ「ハロハロ パチパチグレープ」も好評に推移し、ハロハロが前年を大きく超えた。

ポテト、パフェなどが前年を下回ったが、串もの、ソフトクリームなどが前年を上回った結果、FF部門全体では前年を上回った。

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