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日本百貨店協会/4月売上高は14カ月連続プラスで8.6%増

2023年05月23日 11:40 / 月次

日本百貨店協会が5月23日に発表した2023年4月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・181店)の売上総額は約4088億円(前年同月比8.6%増)だった。

<4月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4088億円 8.6%増
総店舗面積 474万3794m2 3.3%減
総従業員数 5万2406人 7.1%減

4月の売上高は8.6%増と14カ月連続のプラスとなった。コロナ前との比較(2019年比)では6.3%減と、前月より0.6ポイント改善しており、着実に回復に向かっている。増勢が続くラグジュアリーブランドなどの高付加価値商材に加え、天候与件や旅行・行事に伴う外出機会の増加、マスク着用ルール緩和などから、身のまわり品や衣料品、化粧品などが高い伸びを示した。各社が展開した外商催事や会員向施策、物産展などの各種イベントも活況で、集客と売上に寄与した。GW前半も、各社のさまざまな企画が奏功し盛況だった。入店客数は6.6%増(14カ月連続)、2019年比では19.7%減となった。

顧客別では、インバウンドが209.9%増(206億円/13カ月連続/シェア5.1%)と高伸が続いており、売上全体に占めるシェアは前月より0.8ポイント上昇した。購買客数も約22万人と、コロナ禍(2020年2月)以降、初めて20万人を超えた。国内市場も5.0%増(14カ月連続/シェア94.9%)と好調に推移している。2019年比では、インバウンドが40.0%減とコロナ前の6割まで回復、国内市場は3.4%減と、前月より1.1ポイント改善している。

地区別では、都市(10都市/19カ月連続/11.2%増)が、インバウンド効果などから前月に続き全地区で前年実績を超えた。地方(10都市以外の7地区/4カ月連続)も6地区で前年をクリアし、全体で1.2%増となった。

商品別では、主要5品目のうち4品目で前年実績を超え、中でも衣料品と身のまわり品は二桁の伸びを示した。外出機会の増加や気温上昇などから、フォーマルやビジネス、カジュアルなど、幅広いアイテムで動きを見せた。アウターや軽衣料、バッグ、アクセサリー、靴、旅行用品も引き続き好調だった。化粧品では、マスク着用緩和からメイクアイテムの需要が強く、食料品では催事の他、手土産や行楽等により菓子や惣菜が好調だった。

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