日本フードサービス協会/5月の外食売上11.8%増、居酒屋店舗は19年比31.5%減
2023年06月26日 15:31 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の5月度売り上げ状況は、前年同月比11.8%増となった。
5月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 11.8%増 |
ファストフード | 10.4%増 |
ファミリーレストラン | 12.0%増 |
パブ・居酒屋 | 22.5%増 |
ディナーレストラン | 14.6%増 |
喫茶 | 18.8%増 |
2019年同月比は7.6%増だった。
5月8日に新型コロナの位置づけが感染症法2類から5類へと移行し、コロナによる行動制限がなくなり、GW後半の月初から店内飲食の好調が続いた。帰省客、国内観光客、インバウンドともに消費が旺盛になっている。
ファーストフード業態の全体売り上げは10.4%増、コロナ禍前の2019年対比では20.5%増となった。「洋風」は、休日数が1日少ないことや相次ぐ価格改定からか客数にややマイナス影響が出たが、客単価増で売り上げは堅調を維持し、8.9%増。「和風」は、コロナの5類移行でビルイン店舗の店内飲食が持ち直し、売り上げ14.0%増。「麺類」も、GWに商業施設立地店舗の集客好調などもあり、売り上げ14.3%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、回転ずしがGWの堅調に加え、都心部でインバウンド需要が好調、売り上げ7.8%増。「その他」は、「アイスクリーム」がファミリー需要を狙った大容量容器の販売キャンペーンを実施、売り上げは8.8%増となった。
ファミリーレストラン業態の全体売り上げは前年比12.0%増、2019年比は2.2%減だった。
GWの好調に続いて、5類移行後の回復が持続したこともあり、売り上げは「洋風」111.9%、「和風」14.1%増、「中華」10.6%増。「焼き肉」も、月間の客足は好調で売り上げ10.6%増となったが、人手不足により営業時間短縮を余儀なくされているところもあるという。
「パブ・居酒屋」は、コロナの5類移行により団体等のやや大きめの宴会が少しずつ戻るなど、回復傾向が続き、前年比22.5%増となった。しかし、コロナ禍でビジネス街・繁華街を中心に既存店舗の整理が進み、2019年比では売り上げ33.7%減、店舗数31.5%減となっている。
ディナーレストラン業態では、入国制限撤廃後にインバウンドの回復が続く中、5類移行後は団体客の宴会も少しずつ戻りはじめ、売り上げは14.6%増、2019年比で2.7%減となった。
喫茶業態は、価格改定後の客単価上昇に加え、5月8日以降はコロナ規制の事実上の撤廃により、各地でイベント再開が活発になり、売り上げは18.8%増だった。
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