流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本フードサービス協会/4月の外食売上15.8%増、居酒屋減少は続く

2023年05月25日 17:12 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の4月度売り上げ状況は、前年同月比15.8%増となった。

4月度 売上高前年同月比
全体 15.8%増
ファストフード 12.9%増
ファミリーレストラン 18.0%増
パブ・居酒屋 31.9%増
ディナーレストラン 22.4%増
喫茶 24.3%増

2019年比でも7.0%増だった。

コロナ感染症の5類移行を見据えた動きにより、消費者の外食意欲が戻り、歓送迎会や春休みの需要が好調。また、インバウンドも回復傾向にある。

ファストフード業態の全体売り上げは12.9%増、2019年対比では21.5%増となった。

価格改定に加え、好調な新商品やテークアウト・デリバリーの定着、店内飲食の戻りで、「洋風」は売り上げ11.2%増、「和風」は17.0%増、「麺類」も、商業施設立地店などの堅調により売り上げ18.0%増となった。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、メディア露出や価格改定により、売り上げ9.2%増。「その他」は、「アイスクリーム」が復刻メニューやバラエティパックなどテークアウト商品の好調で、売り上げ12.8%増となっている。

ファミリーレストラン業態の全体売り上げは前年比18.0%増、2019年比で4.0%減だった。

春休みやGWの始まりで、回復傾向が続き、「洋風」は売り上げ17.1%増、「和風」は18.9%増となった。「中華」は、新商品や各種キャンペーンなどの展開で、売り上げ16.6%増。「焼き肉」は、引き続き郊外立地店舗で家族客の支持があり、加えて比較的低価格な業態では学生グループの歓送迎会が戻り、売り上げは21.0%増となった。

「パブ・居酒屋」は、中小規模の歓送迎会が戻り、早い時間帯ではコロナ前と同程度の集客もあり、売り上げは31.9%増と伸長した。

しかし、店舗数自体の減少は引き続き変わらず、遅い時間帯や二次会の需要は依然として弱く、2019年比では売り上げ35.2%減となっている。

ディナーレストラン業態は、インバウンド客の回復、各地で再開されるイベントの急増、国内客の増加などで、売り上げは22.4%増、2019年比では7.4%減となった。

喫茶業態では、ビジネス街での回復ペースはゆるやかだが、各地でイベントや伝統行事が再開されて人流が増え、売り上げは24.3%増だった。

■日本フードサービス協会の関連記事
日本フードサービス協会/3月の外食売り上げ18.8%増、遅い時間は集客苦戦

関連記事

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧