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日本フードサービス協会/9月の外食売上15%増

2023年10月25日 14:33 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の9月度売り上げ状況は、前年同月比15.0%増、2019年比で9.5%増となった。

9月度 売上高前年同月比
全体 15.0%増
ファストフード 12.6%増
ファミリーレストラン 17.3%増
パブ・居酒屋 30.0%増
ディナーレストラン 19.3%増
喫茶 20.0%増

9月は、ファストフードでは洋風を中心に秋の季節メニュー商戦が活発で、売り上げ好調だった。

他の業態も月後半や土日・祝日を中心に客足が好調に推移。インバウンド需要は引き続き堅調で、都心部・観光地を中心に外食の売り上げ向上に寄与している。

また、全体の店舗数は2019年比で7.7%減と依然コロナ前には及ばないが、店舗数の減少が最も大きかった「パブ・居酒屋」でも、2019年比で31.9%減まで回復。総じて各業態の店舗当たりの売り上げ自体は、価格改定や直近の人流増などで引き続き回復傾向にあるという。

ファストフード業態は、全体売り上げは12.6%増、コロナ禍前の2019年対比では22.9%増となった。

「洋風」は、秋の季節メニューのキャンペーンが各社好調で、売り上げ11.6%増。「和風」も、洋風と同様に秋の季節メニューが好評で、売り上げ16.3%増。

「麺類」は、長引く残暑で冷たいメニューやビール販売などで好調を維持し、売上14.7%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、売り上げ7.6%増。「その他」は、残暑で「アイスクリーム」の売れ行きが衰えず、売り上げは17.2%増となった。

ファミリーレストラン業態は、全体売り上げは前年比17.3%増、2019年比は1.6%減だった。

「洋風」は、価格訴求型のキャンペーンが引き続き低価格支持層に好評で、売り上げ17.9%増。「和風」は、敬老の日を含めた連休の家族宴会などが増え、売り上げ17.0%増。「中華」は、残暑でビール販売が堅調、売り上げ20.9%増。「焼き肉」は、価格改定の影響か、平日の客足に影響したところもあったが、食べ放題の店舗では売り上げ堅調で、業態の売り上げは12.6%増となった。

「パブ・居酒屋」は、月後半に比較的堅調に推移し、長引く残暑によりビール販売が好調だったこともあり、売り上げは前年比30.0%増、2019年比30.9%減となっている。

ディナーレストラン業態は、処理水問題で客足が懸念されたインバウンド需要がおおむね堅調に推移し、売り上げは19.3%増、2019年比では5.0%減。

喫茶業態は、総じて立地に関係なく緩やかな回復傾向にあり、季節メニューなどの好調により、売り上げは20.0%増、2019年比で3.8%減だった。

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