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日本フードサービス協会/8月の外食売上16.6%増、19年比5.2%増

2023年09月25日 14:37 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の8月度売り上げ状況は、前年同月比16.6%増、2019年比では5.2%増となった。

8月度 売上高前年同月比
全体 16.6%増
ファストフード 11.6%増
ファミリーレストラン 21.1%増
パブ・居酒屋 50.3%増
ディナーレストラン 29.9%増
喫茶 23.8%増

8月は、コロナ5類移行後の初めての夏休みシーズンとなり、旅行やお盆の帰省などで人流回復がさらに進んだ。お盆期間後半に台風の影響があったものの、猛暑で季節メニューが引き続き好調だった。

原発処理水問題で、中国人訪日客の戻りは少ないが、インバウンド需要全体は堅調が続いている。だが店舗の人手不足は常態化しており、特にピーク時間帯での不足感は大きいという。

ファストフード業態の全体売り上げは11.6%増、コロナ禍前の2019年対比では16.8%増となった。

「洋風」は、恒例の季節商品の好評などにより、売り上げ9.0%増。「和風」は定番メニューの堅調に加え、深夜営業を再開する店舗もあり、売り上げ16.2%増だった。

「麺類」は、季節の新商品、ラーメン業態のビール販売が好調で、売り上げ18.1%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「回転ずし」がお盆の帰省需要などで地方の売れ行きが伸び、売り上げ6.1%増。「その他」は、「アイスクリーム」が猛暑による需要増で、売り上げは19.2%増となった。

ファミリーレストラン業態の全体売り上げは前年比21.1%増、2019年比は3.6%減となっている。

お盆期間を中心に夏休みの家族連れ需要が堅調。「洋風」は、価格訴求型のキャンペーンが奏功し、売り上げ21.9%増。「和風」は、お盆の宴会が堅調で、売り上げ22.4%増。「中華」は、ファミリー客の増加で、売り上げ17.6%増だった。

「焼き肉」は、夏休みで大学生等の若年層の集客があり、売り上げは19.4%増となった。

「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店舗では、猛暑で昼間の集客が鈍り、お盆明けの客の戻りも振るわなかった。しかし、ターミナル駅や商業施設の店舗は帰省客などの需要が旺盛で、売り上げは前年比50.3%増、2019年比33.5%減となっている。

ディナーレストラン業態は、お盆の個人客の宴会が堅調であったことに加え、インバウンド需要も原発処理水問題で一部にためらいが見られたものの引き続き底堅く、売り上げは29.9%増、2019年比では売り上げ6.4%減となった。

喫茶業態は、台風により休業や時短営業を余儀なくされた店舗があったが、観光地や商業施設立地の店舗では客数が増え、売り上げは23.8%増、2019年比で5.5%減だった。

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