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日本百貨店協会/9月の売上高は19カ月連続プラス9.2%増

2023年10月26日 11:20 / 月次

日本百貨店協会が10月24日に発表した2023年9月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象72社・180店)の売上総額は約4151億円(前年同月比9.2%増)だった。

<9月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4151億円 9.2%増
総店舗面積 467万6490m2 4.1%減
総従業員数 5万1242人 6.7%減

9月の売上高は9.2%増、入店客数10.0%増と、共に19カ月連続のプラスとなった。残暑が厳しい中でも、外出機会の増加などから身のまわり品や衣料品、高付加価値商材が牽引した。加えてインバウンドが売上を底上げした他、外商催事や会員向施策、物産展などのイベント効果も見られた。

コロナ前との比較では、2019年比は消費増税前の駆け込み需要の反動から16.7%減であったものの、2018年比では2.1%増と、業績回復が進んでいる。

顧客別では、インバウンドが円安効果などから、前月より11.2ポイントアップの255.6%増(18カ月連続/シェア7.9%)、売上高326億円とコロナ禍の2020年2月以降、最高額
を更新し、調査開始(2014年10月)以来、過去3番目に高い数値となった。

コロナ前の2019年比でも29.3%増と高伸した。国内市場は3.1%増(19カ月連続/シェア92.1%)だが、2019年比では消費増税前の駆け込み需要の反動で19.1%減であった。

地区別では、インバウンドと高額品が好調な都市(10都市/24カ月連続)が8地区で前年実績をクリアし、12.0%増と二桁伸びを示した。この内、大阪地区は、前年の台風による時短営業等の反動に加え、プロ野球の優勝セールも活況で、27.1%増と大幅に伸長した。

地方(10都市以外の7地区)も4地区でプラスし、0.2%増と3カ月連続で前年実績を確保した。

商品別では、主要5品目のうち4品目で前年実績を超え、身のまわり品と雑貨は2018年比もクリアした。ラグジュアリーブランドを中心に増勢が続く高額品は、一部アイテムで
価格改定前の駆け込みも見られた。化粧品はスキンケアやメイクアイテムなどが動き、国内外共に好調を維持した。

衣料品は羽織物やブラウス、カットソーなど秋物軽衣料に動きが見られた。食料品はマイナスに転じたが、彼岸など歳時記やインバウンド需要で菓子が引き続き好調だった。

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