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東京地区百貨店/9月売上は25カ月連続プラスの6.4%増

2023年10月26日 11:10 / 月次

日本百貨店協会が10月24日に発表した2023年9月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1265億円(前年同月比6.4%増)で、25カ月連続のプラスとなった。

<9月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1265億円 6.4%増
総店舗面積 74万3931m2 6.3%減
総従業員数 1万3733人 7.3%減

9月の東京地区は、売上高6.4%増(25カ月連続)、入店客数8.3%増(9カ月連続)と、共に前年実績を上回った。厳しい残暑が続いたことで秋物商材は本格稼働しなかったが、高額品やインバウンドの増勢が売上をけん引した他、各社が実施した物産展や外国展が集客増に寄与した。

なお、2019年比では消費増税前の駆け込み需要の反動から、売上高11.6%減だが、反動要因のない2018年比では6.9%増と回復基調は継続している。

商品別では、主要5品目のうち3品目がプラスとなった。主力の衣料品(9.7%増/24カ月連続)は、残暑の影響で秋物衣料は出だしが鈍かったものの、ブラウス、カットソー、ワンピースや薄手の羽織物等に動きが見られた。また長引く暑さから、日傘等の夏のアイテムも依然好調に推移した。

身のまわり品(19.5%増/25カ月連続)は、ラグジュアリーブランドで一部値上げもあったが、インバウンド需要が押し上げる形で二桁増となった他、旅行等外出機会の増加からトラベル関連も好調だった。雑貨(13.4%増/25カ月連続)は、化粧品が国内外共に引き続き好調を維持し、スキンケアやメイクアップアイテムが良く動いた。

食料品(12.0%減/2カ月連続)は、前年の法人大口需要等の反動要因もありマイナスだが、手土産やお彼岸需要から菓子が好調に推移した他、敬老の日等の集いの場が増えたことで弁当・惣菜等も堅調に推移した。

10月16日時点での商況は、気温低下に伴い秋冬物も動いてきたことから、前年比10.5%増、2019年比では47.7%増で推移している。

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