日本百貨店協会/5月の売上高は27カ月連続プラス14.4%増

2024年06月24日 16:28 / 月次

日本百貨店協会が6月24日に発表した5月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象71社・177店)の売上総額は約4692億円(前年同月比14.4%増)だった。

<5月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 4692億円 14.4%増
総店舗面積 460万9954m2 2.9%減
総従業員数 5万96人 4.3%減

5月は、売上高(14.4%増)、入店客数(2.0%増)共に27カ月連続のプラスだった。コロナ前の2019年比でも売上高8.9%増と好調を維持した。インバウンドと、ラグジュアリーブランドや高級時計、美術・宝飾等高付加価値商材が活況となった。外出機会の増加や気温上昇に伴い、夏物商材が伸長し主力の衣料品も好調に推移した。サングラスや扇子など季節雑貨も動く。各社が企画したGWでのファミリーイベントや食品催事などが盛況だった。外商催事、母の日商戦等の積極展開も奏功した。

インバウンドの売上高は、円安などを追い風に718億円余(231.2%増/26カ月連続/シェア15.3%)と3カ月連続で過去最高を更新し売上全体を底上げした。2019年比では132.4%増と、前月より58.0ポイントアップした。労働節休暇(5/1~5/5)で中国の購買客数と売上が大幅に伸長した。

国内市場の売上高は、2.3%増(シェア84.7%)と好調で2カ月ぶりにプラスに転じ、2019年比は、ほぼ同水準で推移した。都市(10都市)は、増勢が続くインバウンドと高額品などから9地区で前年実績をクリアし、対前年伸び率は前月よりも7.0ポイントアップした。31.5%増と高伸した大阪をはじめ7地区で二桁増となった。

地方(10都市以外の7地区)は、インバウンドが徐々に拡がりつつあるものの、一部店舗ではテナントへの業態転換などで売上から賃料に変更したこともあり、6地区で前年実績に届かなかった。その結果、都市との差は前月より6.0ポイント拡大した。

商品別では、主要5品目のうち4品目で前年実績超えとなった。高伸する身のまわり品や美術・宝飾・貴金属など高付加価値商材では、一部商品で価格改定前の駆け込みも見られた。食料品は菓子がインバウンドやギフト需要で健闘したが、価格上昇の影響などを受け生鮮食品と惣菜が苦戦し、2カ月連続のマイナスだった。

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