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プランタン銀座/ニトリを2フロアに拡大

2016年09月01日 18:55 / 店舗経営

プランタン銀座は8月31日、年末にフランス・プランタン社との商号・商標契約終了することに伴い、2017年1月1日付で、社名をマロニエゲートに変更し、店舗名称を「マロニエゲート銀座」に一新すると発表した。

<マロニエゲート銀座のイメージ>
マロニエゲート銀座のイメージ

プランタン社との契約終了に合わせて、建物の所有者である読売新聞東京本社と協議を実施。読売新聞はプランタン銀座の株式の70%を所有する筆頭株主でもあることから、プランタン銀座に隣接し、読売新聞が所有する商業施設「マロニエゲート」と連携した運営をすることになった。

<今後の予定>
今後の予定

マロニエゲートはマロニエゲート銀座1、プランタン銀座本館はマロニエゲート銀座2、プランタン銀座アネックスはマロニエゲート銀座3に名称変更し、販促・イベントなどで連携して運営する。

<3館の概要>
3館の概要

マロニエゲート銀座2・3のターゲットは、20歳代から40歳代の働く女性とおしゃれママで、銀座地区であっても敷居が低く、気軽に入店できて、親しみやすい百貨店を目指す。

<新しい顧客分類>
新しい顧客分類

これまでの年齢とテイストを掛け合わせた商品構成を一新、仕事のしている女性か、仕事をしていない女性か、にあわせたライフスタイル提案型の商品構成を目指す。

洋服のフロア、雑貨のフロアという枠を取り外し、さまざまな生活シーンの中で必要に応じて商品を選択できる売場を目指す。

従来の商品構成は、アパレルを中心にしていたが、リニューアルでは2階~4階までの雑貨比率を50%まで拡大する。

<マロニエゲート銀座2フロア構成>
マロニエゲート銀座2フロア構成

現在の核店舗である7階のユニクロは継続して出店。6階のニトリは、売上予算の2倍を売る実績があるため増床し、5階、6階の2フロアに拡大する。

<GINZA待ち合わせスポット>
GINZA待ち合わせスポット

1階正面口には新しく「GINZA待ち合わせスポット」を設置。デジタルサイネージとディスプレイでの演出で、季節と館の旬を同時に感じられる集いの場所を提供する。

2階、3階は等身大の自分を楽しみたい、ポジティブに自分を楽しみたい働く女性のフロア、4階はおしゃれママのときめきとくつろぎを提案するフロアとする。

地下1階は、いつも私にちょうどいい、シューズとセレクトコスメのフロアで、選べて・試せる大型のセレクトコスメショップを導入する。

地下2階は、美と健康を考える女性のためのウエルネスのフロアで、女性の関心の高いヨガ・ラン・フィットネスなどのウエアや雑貨をレディスに特化して集積。

イベントスペースとしても活用できるイートインスペースを設置し、カフェも展開する予定だ。

マロニエゲート銀座2は、銀座初16店、新業態14店、店舗初15店を含み、既存店とあわせて約110店でオープンする予定だ。

<マロニエゲート銀座3>
マロニエゲート銀座3

現在のアネックスは、核店舗のバナナ・リパブリックが継続して地下1階~地上2階まで出店。一部のブランドを除き、営業を継続し、14店が出店する予定だ。

既存のプランタン銀座は、消化仕入れ方式が約80%、テナントリーシング方式が約20%の構成で運営している。

リニューアルでは、商品の売れ行きに左右されず安定した収益が見込めるテナントリーシング方式のブランドを拡大する予定で、テナントリーシング比率で50%以上を目標に交渉を進めている。

プランタン銀座の2016年2月期の売上高は150億円(前年同期比4.5%減)だった。今回の改装投資は30億円で、改装後の売上高で10%増を計画する。

最終的には、マロニエゲート銀座1を合わせた3館合計で、240億円の売上を目指す。

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