ヤオコー/流山おおたかの森にファミリー世帯向けのモデル店オープン
2017年07月21日 17:00 / 店舗
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ヤオコーは7月21日、千葉県流山市に「ヤオコー流山おおたかの森店」をオープンした。
東武アーバンパークライン・つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」から、南側約1.2㎞の大型分譲マンションに隣接する商業施設内へ出店したもので、投資額は5億円。
店舗周辺は、戸建住宅を中心に開発が進んでおり、区画整備地区として今後人口や世帯の増加が期待できる。
1㎞圏内の人口は、年代別では30歳代がボリュームゾーンで、次いで40歳代の比率が高い。10歳未満の比率も高いことから、子育てファミリーが多いことが特徴。
商業施設内には保育園も開園する予定のため、流山おおたかの森店をファミリー世帯をメインターゲットとしたモデル店舗と位置付けた。
店舗面積は1836m2、総取扱アイテム数は1万2400sku、うち生鮮食品1150sku、デリカ320sku、その他グロサリーなど1万930SKUを展開する。
売上構成比は生鮮36.9%、デリカ14.5%、合計51.4%で、50%以上の売上を生鮮とデリカで占める計画だ。
都心へもアクセスしやすく、デパ地下の惣菜にもなじみのあるお客が多い立地では、スーパーマーケットの惣菜を敬遠するお客もいるため、デリカの構成比は低めに想定した。
惣菜は、ここでしか味わえない商品の提案として、鉄板で調理する厚焼玉子を種類豊富に展開する。
ヤオコー全店の平均客単価は約1800円だが、同店はやや高めの約2000円を想定する。
周辺は一戸建てが多く持ち家比率が高く、駅前には高級スーパー「タカシマヤフードメゾン」もあることから、こだわり商材を増やし、既存店よりも高めの客単価を見込んでいる。
大型分譲マンションの建設はまだこれからで、まだ開発中の地域が多いことから、開業時から3年程度は、客数を低めに想定し、初年度目標売上は16億円とした。
世帯構成では2人世帯が最も多く、次いで単身世帯・3人世帯が多くなっている。商圏人口は、1km圏内4600世帯・1万1300人、2km圏内2万3500世帯・5万7100人、3km圏内6万300世帯・14万5200人を想定する。
ベーカリーは、翌日の朝食ニーズにお応えするため、夕方の品そろえを強化し選べる売場づくりをする。
食パンを中心とした食事パンの充実や、「チーズフランス」、「低温長時間熟成バケット」などハード系パンを提案する。
日配食品は、チーズコーナーの充実を図る。パルミジャーノ・レジャーノなどナチュラルチーズの品そろえで地域一番の売場を目指し、ピザやパスタなどと組み合わせた食べ方の提案を行う。
酒は、ワインの圧倒的な品そろえを行うとともに、ヤオコーオリジナルのワインを豊富に取りそろえる。
ドライ食品では、パスタやパスタソースなどイタリアンの提案を強化する。そのほか、菓子コーナーを強化し、輸入菓子や子ども菓子の充実した売場を目指す。
精肉では焼肉コーナーを強化し、牛ホルモンの盛り合わせなど希少部位を展開し、家族で楽しめる焼肉売場を目指した。
鮮魚は、近海魚を展開することで、旬や鮮度を訴求し、その日のおすすめが伝わる売場づくりを目指した。
ヤオコーでは初めて、ペットボトル飲料の陳列で、リーチインクーラーを採用した。一品あたりの陳列量拡大による品切れ防止と、冷気の効率化による省エネ効果を狙う。
レジは通常レジ3台、セミセルフレジ4台、計7台を配置した。セミセルフレジは、商品登録は従業員が行い、精算業務をお客自身が行う仕組みで、急速に普及が進んでいる。
パート・アルバイトの採用難などもある中で、お客のレジ待ち時間を削減することを目的に、毎年、30店程度の店舗にセミセルフレジを導入する計画だ。
今後、料理教室や子ども向けのイベントを開催する予定で、平日は周辺住民の自転車での来店、週末は車で、柏や松戸などからの来店してもらえる店舗を目指す。
■店舗概要
所在地:千葉県流山市市野谷505-1
TEL:04-7158-6511(代表)
敷地面積:1万2439m2
延床面積:6311m2(SC全体)、2992m2(ヤオコー床面積)
店舗面積:1836m2(ヤオコー売場面積)
営業時間:9時30分~21時45分
休業日:年間2日
年間売上:初年度16億円(予定)
駐車台数:214台(平面:141台屋上:73台)
駐輪台数:199台(バイク台数9台含む)
従業員:正社員15人、パートナー・ヘルパー・アルバイト90人(延べ人数)
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