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千趣会/最終赤字104億円に修正、社長の役員報酬50%減額

2017年07月21日 16:55 / 決算

千趣会は7月21日、2017年12月期業績予想を大幅に修正し、当期純損失104億円(前回予想は10億円の当期純利益)を見込んでいると発表した。

さらに、経営責任を明確にするため、役員報酬の減額を7月から実施する。

第2四半期(2017年1月~6月)の業績は、売上高が、カタログ配布先の見直しによるカタログ部数とページ数の削減を行い、ネットにおける各施策によりカタログ削減分の売上を補う見込みだったが、当初予想通りの売上が得られなかったため、631億8600万円(前回予想比8.3%減)に修正した。

さらに、媒体費、販売促進費の効率化、システム関連費等の管理費の削減などを圧縮したものの、売上減少による利益減を補いきれず、営業損失12億4800万円(前回予想は3億5000万円の営業利益)、経常損失8億4900万円(前回予想は7億5000万円の経常利益)の見込みとなった。

固定資産の減損損失44億3200万円を計上、繰延税金資産の取崩しを行い、法人税等調整額に7億9100万円を計上し、四半期純損失62億800万円(前回予想は5億円の純利益)と修正した。

12月通期では、売上高が、第2四半期までの売上減少と今後の不透明な個人消費動向などを勘案し、前回予想より81億円下回る1269億円と修正した。

売上減少、在庫増のためバーゲン販売と処分売増加による粗利益率の悪化、売上確保、会員数維持のための販売促進費の増加等により、営業損失38億円(前回予想は13億5000万円の営業利益)、経常損失36億円(前回予想は16億5000万円の経常利益)と、さらに損失を拡大すると予想している。

当期純損益については、事業継続のため必要不可欠なソフトウェアや機械装置等の下期追加投資に対する減損損失7億7300万円の計上が見込まれるため、前回予想を大幅に下回る104億円の損失となる見込み。

なお、配当は、中間期、期末とも見送る。

役員報酬は、7月から来年3月までの9か月間、社長が役員報酬月額の50%、常務40%、取締役(社外取締役を除く)30%を減額する。

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