小田急/向ヶ丘遊園の跡地を商業・温浴・自然体験で再開発
2018年12月04日 16:20 / 店舗
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小田急電鉄は11月30日、川崎市多摩区で2002年3月に閉園した向ヶ丘遊園の跡地の利用に関する開発計画の概要を発表した。
跡地利用計画では、「人と自然が回復しあう丘」を開発コンセプトに、跡地全体を「商業施設エリア」「温浴施設エリア」「自然体験エリア」の3つのゾーンに分け、身近なレジャーやちょっとした非日常を感じられる特別な空間や体験を創出する。
あわせて、地域に新たな付加価値の提供を図るとともに、「自然、文化・芸術、教育」といった既に地域に存在する豊かな資産をつなぐハブ機能としての役割を果たす。
今後は、2023年度の竣工を目指し、計画の具体化を推進するとともに、近日中に川崎市の条例に基づく環境影響評価手続きに着手する予定だ。
商業施設エリアは、ゆとりある広場空間を設けるなど、買い物や飲食等をゆっくりとくつろぎながら楽しめるエリアとする。
自然との親和性や雰囲気等も考慮した分棟型の建築様式を基本とし、現状の住宅地に不足する「ちょっとした非日常感」のある施設展開を図ることで、暮らしの豊かさやこの地域に住む愛着につながる新たな価値を提供する。
生田緑地やその周辺に不足する飲食業態を中心とし、周辺施設をはじめとした地域資産を結ぶ「ハブ機能」を果たすとともに、計画地および生田緑地への来訪や滞在時間の拡大を目指す。
温浴施設エリアは、緑に囲まれた環境の中で、伝統的な温泉旅館を連想させる日本家屋様式の特徴ある温浴施設を展開する。
豊かな自然環境と都心までの眺望を併せ持つ露天風呂、都心周辺部では希少な貸切個室風呂や多様な機能を備えた規模感のある着衣サウナなどを幅広く展開する。
目的性が高くゆっくり滞在でき、施設規模や機能面で全国有数の温浴施設を目指すことで、インバウンドも含めて高い集客力を持つ魅力ある施設とする。
自然体験エリアは、アウトドア系施設やグリーンショップなど、これまで生田緑地になかった新たな機能の導入により、計画地の豊かな自然を体験する中核となるエリアとする。
都心に近く気軽に利用できるアウトドア系施設にはグランピングやキャンプなどの宿泊機能を計画するほか、事業者の企画力や施設運営力を活かして、他エリアとも連携した特徴のあるイベントなどを実施し、憩いと楽しさの両立を目指す。
施設概要
所在地:神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1ほか
開発区域面積:約16万2700m2
工期(予定)
2018年12月環境影響評価方法書提出
2021年度基盤整備工事着手
2022年度建物建設工事着手
2023年度竣工
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