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近商ストア/「五位堂店」で移動スーパー「とくし丸」5号車導入

2019年10月02日 14:00 / 店舗

近鉄グループの近商ストアは10月9日、奈良県香芝市の「ハーベス五位堂店」周辺で、とくし丸と提携し移動スーパー「とくし丸」近商ストア5号車の運行を開始する。

<とくし丸の販売イメージ>
とくし丸の販売イメージ

ハーベス五位堂店周辺エリア(奈良県香芝市・河合町周辺)を毎週2回3ルートで1台が運行する。販売商品食料品・生鮮食品・惣菜・日用品など、約400品目1200点。

今回の近商ストア5号車は、近商ストアと販売委託契約を締結した販売パートナー(個人事業主)が運行する。

<ハーベス五位堂店>
ハーベス五位堂店

昨今、日常のお買い物に不自由する人たちが激増しており、農林水産省が2018年6月に取り纏めた食料品アクセス困難人口の推計では、2015年時点で約825万人に達する。

近商ストアは、地域密着型のスーパーマーケットとして、これまでも主に奈良県北部の店舗を中心に、店頭で購入した商品を自宅まで届ける「宅配サービス」や、買い物を終えて帰宅するタクシー代の一部を負担する「楽タクサービス」などを通じて、お客の買物サポートに取り組んできた。

移動スーパー「とくし丸」の運行は、お客への更なる買い物サポートを目指して開始したもので、お客の自宅に個別に訪問して販売を行うため、一人暮らし高齢者の「見守り役」にもつながる。

「買い物」という行為は、生活の中の「楽しみ」でもある。現物を「見て・触って・感じて・選んで」もらうことができる「とくし丸」の運行を通じて、より多くのお客に買い物の楽しみを感じてもらいたいという。

近商ストアは、2018年4月に奈良県生駒市でとくし丸1号車の運行を開始。同年10月1日に大阪府堺市南区で2号車を導入した。2019年4月に奈良県大和高田市に3号車、7月10日に奈良県奈良市に4号車を導入している。

今後も、他店舗での運行も検討しており、将来的に計20台の運行を目指す。

移動スーパー「とくし丸」は、2012年に徳島県でサービスを開始。9月末現在、地域のスーパーマーケット117社と提携し、全国44都道府県で440台が走っている。

軽トラックに生鮮食品や日用品などを積み込み、お客の自宅を個別に訪問して対面販売をする。「とくし丸」というネーミングは、「篤志(とくし)=志の熱いこと。社会貢献事業や公共の福祉に熱心なこと」という意味も含まれている。

近商ストアは、奈良県・大阪府・京都府に、計38店舗を展開。2018年度の売上高は628億円だった。

■ハーベス五位堂店店舗概要
所在地:奈良県香芝市瓦口2227
店舗面積:1767m2
最寄駅:近鉄大阪線五位堂駅

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