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三菱地所/有楽町のレジレス型店舗「FANTRY」概要発表

2020年06月22日 13:50 / 店舗

三菱地所は6月22日、東京・有楽町の「有楽町ビル」1階にオープンしたレジレス型店舗「FANTRY」の概要を発表した。

「FANTRY」は、スマホアプリを活用した決済や行動解析技術の活用等、デジタル技術を導入したレジレス型の食料品店舗で、いわゆる「DX」の取組みの一つ。3月4日から8月末まで、期間限定店舗としてオープンする予定だ。

今回、三菱地所の出資先であり、大手町ビル「FINOLAB」に入居するELEMENTSが店舗を運営する。

商品構成は、おにぎり・サンドイッチ・弁当・サラダ・スナックなど朝食、昼食、軽食向け商品を中心に展開。近隣や東京都内にある評判の飲食店等から仕入れたでき立ての魅力的な食料品を提供する。

<FANTRY店内>
FANTRY店内

FANTRYは、アプリ上で簡単に決済でき、省人化による店舗運営ができるのが特徴。ユーザー側はレジに並ぶことなく、スマホアプリ上で店内/店外に関わらずオフィスのデスクなどでスマートに決済し商品を購入することで、非接触での購買体験を実現した。

<商品購入の流れ>
商品購入の流れ

ユーザーは、ELEMENTS社が開発したスマートフォンアプリ(要クレジット登録)で商品のバーコードを読み取って決済手続きをする。

店舗運営面では従来人が担っていた役割をデジタル技術に代替し、より少ない人員での店舗運営が可能となっている。

店舗で取り扱っている商品を活用し、近隣のオフィステナントに小型店舗として、指定の冷蔵庫などを設置しオフィスワーカーのニーズに合わせた商品を販売。店に足を運ばなくてもより近くで便利に購入できるサービスも提供する。

店舗北側に位置する新有楽町ビル10階のワーキングコミュニティ「有楽町『SAAI』Wonder Working Community(SAAI)」では、 「FANTRY」で販売する商品の一部を販売する指定の冷蔵庫を設置し、店舗まで足を運ばずとも、食料品や飲料などがスマホアプリから手軽に購入できるサービスも3月から提供している。大手町ビル「FINOLAB」のELEMENTSオフィス専有部内においても5月からサービスを提供している。

<自動販売機的な運営にも対応>
自動販売機的な運営にも対応

今回、アプリの決済情報とELEMENTS社独自の行動解析技術を活用したユーザーの購買行動解析による、商品の最適化の仕組みを構築した。購買データの解析により、どこに、どの程度、何の商品を補充するかなどユーザーのニーズを満たしながら、食品ロスの削減を目指していく実験的な取り組みをしている。

三菱地所とELEMENTSは、食品メーカーや食品専門店等と協業しながら、ユーザーの購買履歴等のデータをもとにユーザーの食の嗜好性を把握することで、よりユーザーの好みに近づいた商品のラインナップを逐次、検討・変更する予定だ。

<商品の一例>
商品の一例

eコマースの発展等に伴い商業店舗での売上が伸び悩む傾向がある状況で、労働力の確保が困難な社会的背景や小売業界が抱える廃棄ロスといった課題を解決するための、デジタルを活用したソリューションを創出し、新たなビジネスモデルの可能性を検証することを目的として店舗を開設した。

今後は、デジタル技術を活用した店舗運営に関するソリューションの提供可能性や、新たな店舗の展開を検討する。

ELEMENTSの単独事業として、「FANTRY」で販売する商品の一部をタワーマンションや郊外の住宅地において販売する移動販売形式型店舗も今後、展開していく。

<FANTRYの展開イメージ>

■店舗概要
所在地:東京都千代田区有楽町1-10-1有楽町ビル1階
オープン:2020年3月4日~8月末(予定)
店舗面積:52.60m2
営業時間:平日8時~22時
※6月22日現在、新型コロナウイルスへの対応として、
営業時間を暫定的に平日8時~20時としている。
定休日:土日祝日
運営主体:ELEMENTS
https://fantry.jp/

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