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エー・ピーHD/厨房2役の二毛作の新事業「キッチンクラウド」発表

2020年10月21日 15:35 / 店舗

エー・ピーホールディングスは10月22日、横浜市にオープンした旗艦店「キッチンクラウド 綱島店」で、家庭の食事を助け、厨房2役使いの二毛作で飲食店経営の可能性を拡げる「第2のキッチン」となる新事業「キッチンクラウド」を開始した。

<キッチンクラウドの概要>
キッチンクラウドの概要

キッチンクラウドは、料理デリバリーを軸に中食のサービスを提供する、新しいビジネスカテゴリー。デリバリーは、作り手の顔や想い、「美味しい理由(食材ストーリー)」が利用者に届きにくいサービスであることが一般的な中、「キッチンクラウド」はエー・ピーHDが企画→調達→開発→受注→製造→配送→回収などのすべての業務を一貫して担い、生産者と食卓を繋げる、生販直結の新しい形を提案する。

<キッチンクラウドの特徴>
キッチンクラウドの特徴

現在一般化しているデリバリーでは、調理と配送の担い手の事業者は分断されており、ユーザーのもとに届く料理には、素材の生産者情報や作り手の想いが届くということあまりない(1way1job)。

キッチンクラウドは、1way3jobの考え方を基本とするデリバリーを実施し流通コストを下げ、今までにない安心感とおいしさを届けるサービスを提供する。

コロナ禍により、生活様式や嗜好ががらりと変わり、飲食業のあり方も大きな転換期を迎えている。キッチンクラウド事業はFC展開を視野にパッケージ化することを視野に進めており、現在、塚田農場等の一部店舗では、従前の業態を通常営業しながらキッチンクラウドも運営し、商品とそのラインナップ、人件費効率等の検証を行っている。

この「二毛作」中食モデルでは、既存店舗のスペックで、もう1事業分の売り上げを上積みすることができる。

FC展開検証モデルとして、調布店(塚田農場 調布北口店)、川崎店(四十八漁場 川崎たちばな通り店)、南浦和店(塚田農場 南浦和店)、新浦安店(塚田農場 新浦安店)、横浜元町店(UNION HARBOR)で検証をする。

また、キッチンクラウド専業モデルとして、五反田店、府中店、綱島店でも検証をする。

配送範囲は、店舗を中心として半径3キロ圏内を目途にエリアを設定する。配送範囲かどうかの問い合わせは、各店舗へ確認する。

受付は11時〜14時と15時〜20時で、配送は12時〜15時と16時〜21時で、年末年始・臨時休業を除いて年中無休となっている。

<メニューイメージ>
メニューイメージ

常時100種類程度、和洋中アジアからなる豊富な料理ラインナップにより、スーパーでは購入できないおいしい食材や、店でしか食べられない料理ジャンル、クオリティの料理を、家庭で簡単・気軽に楽しむことができる。

贅沢3層重ねの濃厚チーズハンバーグ1500円、麻婆豆腐1200円、国産丸鶏のサムゲタン3000円、大人のお子様ランチ1500円などを提供する。

家族の食べたいものを注文できることから、一般的なデリバリーの客単価が2000円台といわれているところ、キッチンクラウドの平均客単価は4000円台を目指す。

一方で、「主婦は料理を材料から作るべき」という固定概念から、家族単位でのデリバリー利用には精神的ハードルがまだまだ高いという調査結果もある。

今後は、調理品だけでなく、ミールキットを展開するなど、「頼みたくなる」キッチンクラウドの商品を展開することで、「第2のキッチン」を活用する便利と楽しさを提供する。

キッチンクラウドは料理を食器で届けることを目指しており、綱島店がその1店舗目となる。鍋物は本物の鍋で配達するため、届いたら火にかけるだけで料理が完成する。卓上で、できたてを楽しむことができる。将来的には、せいろ料理や炊きたての土鍋ごはんなどを配達する計画も進行中となてっている。また、使い捨て容器でのオーダーにも対応する。

まずは、キッチンクラウドの認知を図り、おいしさと用途性を実感してもらい、エー・ピーHDならではの生販直結の地鶏や今朝獲れ鮮魚、鴨などの料理もラインナップすることで、産地と食卓をつなぐことのできるモデル目指す。

■キッチンクラウド
https://kitchen-cloud.jp/

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