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竹中工務店/長野県塩尻市に古民家改修の複合施設「歳吉屋」「上原屋」オープン

2021年08月04日 15:20 / 店舗

竹中工務店は8月4日、地域の課題解決に取り組む47PLANNINGと共同で開発した長野県塩尻市奈良井の古民家を改修した複合施設「歳吉屋」と「上原屋」をオープンしたと発表した。

<「歳吉屋」の外観>

「歳吉屋」と「上原屋」は、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている中山(なかせん)道の宿場町の奈良井宿にある約200年前の建造物「旧杉の森酒造」と「旧豊飯豊衣民宿」を改修し、ホテル、レストラン、酒蔵、バー、温浴施設、ギャラリーの6業態で活用する「古民家改修プロジェクト」で開発した複合施設。

竹中工務店は、長野県塩尻市と2020年1月に持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与・貢献を目的とした「連携協定」を締結。その中で「歴史的建物資源や文化資源の活用等に関すること」を掲げており、今回のプロジェクトは、その取り組みの一環となる。

「歳吉屋」は、ホテル「BYAKU Narai(ビャクナライ)」、レストラン「嵓 kura(クラ))」、バー「TASTING BAR suginomori(テイスティングバースギノモリ)」、温浴施設「山泉 SAN-SEN(サンセン)」、酒蔵「suginomori brewery(スギノモリブリュワリー)」が入居。一方、「上原屋」には、ホテル「BYAKU Narai」、ギャラリー「hoihoi(ホイホイ)」が入る。

今回、第一弾として、「BYAKU Narai」「嵓 kura」「山泉 SAN-SEN」の3施設を開業した。

<「BYAKU Narai」の客室「百四」(左)と「百五」>

「BYAKU Narai」は、47PLANNINGが手がける新しいホテルブランド「BYAKU」の第1号の施設。ホテルでは四方を山々に囲まれ、独特の歴史や文化を持つ奈良井宿の街や建物に眠る、百の体験や物語を利用者に体感できる宿づくりを目指す。

<「嵓 kura」の内観>

「嵓 kura」は、奈良井宿の食材や地域の人々の生活文化をひも解き、現代的な解釈を加えながら、新たな食体験の提供を目指したレストランになる。

<提供する食事(イメージ)>

店では、地域の生産者が手がける旬の食材などの食材を活用し、地域で受け継がれる郷土料理や調理法をアレンジしたメニューを提供。また、ホテルの宿泊者には、朝食と夕食付きのプランも用意する。

「嵓 kura」と「山泉 SAN-SEN」は、まずホテルの宿泊者向け限定で営業を開始。2施設ともに一般利用者向けの営業は、2021年秋に開始する予定。一般利用では「嵓 kura」がランチ、「山泉 SAN-SEN」では日帰り入浴を提供する。そのほか施設は、「TASTING BAR suginomori」「hoihoi」「suginomori brewery」が、2021年秋にオープンを予定している。

「歳吉屋」と「上原屋」は、一般社団法人の塩尻市森林公社と、同公社と竹中工務店が出資して設立したソルトターミナルが事業主体となり、開業後の宿泊施設やレストランなどの運営は、47PLANNINGが設立した新会社「奈良井まちやど」が担当するもの。

竹中工務店と47PLANNINGでは、複数の古民家を活用し、建築物の営みや歴史が継承された空間、地域独自の文化資源を生かしたサービスを提供することで、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設を目指す。

■「歳吉屋」「上原屋」
所在地:歳吉屋:長野県県塩尻市奈良井551、上原屋:長野県塩尻市奈良井607
敷地面積:歳吉屋:1768.15m2、上原屋:260.1m2
事業主体:ソルトターミナル、一般社団法人塩尻市森林公社
運営:奈良井まちやど、杉の森酒造

■BYAKU Narai
所在地:歳吉屋:長野県塩尻市奈良井551)、上原屋:長野県塩尻市奈良井607)
部屋数:歳吉屋:8部屋、上原屋:4部屋
運営:奈良井まちやど
https://byaku.site

■嵓 kura
所在地:歳吉屋(長野県塩尻市奈良井551)
運営:奈良井まちやど

■TASTING BAR suginomori
所在地:歳吉屋(長野県塩尻市奈良井551)
運営:奈良井まちやど

■山泉 SAN-SEN
所在地:歳吉屋(長野県塩尻市奈良井551)
運営:奈良井まちやど

■hoihoi
所在地:上原屋(長野県塩尻市奈良井607)
運営:奈良井まちやど

■suginomori brewery
所在地:歳吉屋(長野県塩尻市奈良井551)
運営:奈良井まちやど

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