流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本橋1丁目中地区再開発/ホテル・住居・商業・オフィスの複合施設2026年3月末に完成

2021年12月07日 15:20 / 店舗

三井不動産、野村不動産は12月7日、「日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業」の工事を開始したと発表した。

<日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業>
日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業

日本橋川沿いで今後開発される5つの市街地再開発事業の中で最初の完成を予定している周辺開発のリーディングプロジェクトとなる。両社は地権者、保留床を取得する参加組合員、事務局業務受託者として同プロジェクトに参画している。三井不動産はホテル、居住施設、オフィス・商業施設・MICE・ビジネス支援施設の一部を取得。野村不動産はオフィス・MICE・ビジネス支援施設の一部を取得する。完成は2026年3月末を予定している。

A~Cの3街区で構成され、メインタワーが位置するC街区(超高層棟・地上52階、建物高さ約284m)は、オフィス・ホテル・居住施設・商業・MICE・ビジネス支援施設の6つの用途により構成された大規模ミクストユース施設となる。

C街区地下1階レベルでは、整備予定の地下歩道を通じて、東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅に直結。新たに都営浅草線「日本橋」駅の改札を整備、これにより、乗り換えすることなく羽田空港へ約30分・成田空港へ約60分でアクセス可能となる。

将来的には、周辺街区の開発に伴い東京駅日本橋口より日本橋駅まで地下通路が整備される予定だ。

<日本橋川を臨むテラス・デッキ、にぎわいを創出する広場>
日本橋川を臨むテラス・デッキ、にぎわいを創出する広場

日本橋川を臨むテラス・デッキ、にぎわいを創出する広場を複数設け、来街者やワーカーは都心にいながら空と水と緑に囲まれた豊かで潤いのある環境を楽しむことができる。また、観光バスの乗降場を設置。既存の日本橋船着き場の舟運ネットワークとあわせて遠方からの観光客だけでなく、マイクロツーリズムを目的とした近場からの来街者にとっても、さまざまな方法で日本橋エリアへのアクセスが可能となる。

メインタワーが位置するC街区(超高層棟)は街並みに調和する躍動感のある独特なタワー形状をなしており、高さ200m以上に位置する居住施設・ホテルのロビーからは湾岸エリアや東京タワー方面への圧巻の眺望を提供する。

高層・低層の2カ所に設けられたオフィスの屋外スカイガーデンからは四季折々の風を感じながら地域の象徴・名橋「日本橋」、東京スカイツリーを望み、オフィスワーカーは気分転換やリフレッシュをしながら多様なスタイルで働くことができるという。

<オフィスの屋外テラス>
オフィスの屋外テラス

A街区は、日本橋野村ビル旧館の風格ある外観を保存活用。B街区は、中央区指定有形文化財であるA街区との一体感ある景観を醸成し、日本橋川の水辺空間を生かしたデザインを採用する。C街区と地上3階レベルでデッキ接続しており、日本橋川沿いのにぎわいにつながる商業空間の創出、水辺の落ち着きを感じる多様なライフスタイルに対応可能な約50戸の住戸が登場する。

<C街区ににぎわいの軸となる商業ゾーン>
C街区ににぎわいの軸となる商業ゾーン

C街区地下1階~4階には、近隣住民、オフィスワーカー、宿泊者、MICE 利用者など、あらゆる目的での来街者に応えるコンテンツを備え、にぎわいの軸となる商業ゾーンを形成。隣接するD街区(日本橋1丁目三井ビルディング、コレド日本橋)とは、地上3階・地下1階にて新たな連絡通路の接続と、D街区内の改修工事(リニューアル工事)を予定しており、既存商業施設とも融合した新たな商業空間を創出する。

さらに、エリア最大級のフロアプレートとなる低層部(10階~20階、基準階面積約1900坪)と高層部(22階~38階、基準階面積約1300坪)にて構成されるオフィスも入居。39階~47階には、ホスピタリティ業界のグローバルリーダーであるヒルトンが運営する最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が2026年に開業する。全197室の客室に、3つのレストランと、ウォルドーフ・アストリアを象徴するラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える。

48階~51階には、国内外のビジネスパーソンの中長期的な滞在にも対応し、コンシェルジュサービスも備えた約100戸の居住施設を開発していく。

デザインアーキテクトには、日本橋三井タワー、日本橋室町三井タワーをデザインした「ペリ クラーク ペリ アーキテクツ」を起用している。着物・川・のれんをイメージし、角度を振りながらセットバックする「スウィングセットバック」で、特徴的でありながらも日本橋の街並みに調和し、国際金融拠点にふさわしいグローバルデザインを目指す。外観の滑らかな曲線は、さまざまな用途が混ざり合いながらも、ひとつながりである様を表現しているという。

■日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業
施行者:日本橋1丁目中地区市街地再開発組合
所在地:東京都中央区日本橋1丁目30~32番(地番)
区域面積:約3.0ha
A街区:敷地面積約1370m2、延床面積約5100m2
B街区:敷地面積約206m2 、延床面積約6500m2
C街区:敷地面積約1万5560m2、延床面積約36万8700m2
用途:業務施設、商業施設 住宅、商業施設 オフィス、商業施設、ホテル、居住施設、MICE 施設、ビジネス支援施設、駐車場
階数・最高高さ
A街区:地上4階、地下1階、約32m
B街区:地上7階、地下2階、約31m
C街区:地上52階、地下5階、塔屋3階、約284m
設計・施工:都市計画・事業コンサルタント・基本設計・実施設計・監理:日建設計
デザインアーキテクト:日建設計、PELLI CLARKE PELLI ARCHITECTS,INC.
施工:日本橋1丁目中地区第1種市街地再開発事業建設共同企業体
交通:東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅直結、都営地下鉄浅草線「日本橋」駅直結、
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅徒歩3分、JR線「東京駅」徒歩1分
全体完成:2026年3月末完成(予定)

関連記事

店舗 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧