流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





西鉄/17億円投じ西鉄久留米駅ビル一新、2024年9月「レイリア久留米」開業

2022年09月21日 14:40 / 店舗

西日本鉄道は9月21日、久留米駅高架橋耐震補強工事を機に、2022年9月末から西鉄久留米駅ビルのリニューアル工事に着手し、2024年9月にグランドオープンすると発表した。投資額は約17億円で、グランドオープンにあわせ、商業施設「エマックス・クルメ」を「レイリア久留米」へ改称する。

<リニューアルの概要>
リニューアルの概要

バスセンターと電車駅が併設している西鉄久留米駅は、県内有数の交通拠点として多くの人が利用している。西鉄では、これまで地域や自治体と連携して久留米の魅力を発信し、街の活性化や賑わい創出に取り組んできた。一方、天神大牟田線では、大規模地震への安全対策として2006年から耐震補強工事を行っている。西鉄久留米駅については2019年より耐震補強工事を行っているが、今回、「行き交う人がちょっと一息つける、街の中のオアシス空間」をコンセプトに商業施設をリニューアルすることで安全・安心な駅づくりを行うとともに、駅やバスセンターの利便性を向上させ、更なる街の活性化や賑わい創出に貢献する。

1階にある「にしてつストア久留米タミー店」は、2022年12月から仮設店舗営業を行い、2024年3月にリニューアルオープンする予定だ。また、にしてつストア入口付近には、スーパーと相性のよい食物販、総菜店舗区画を新たに設け、2024年9月に魅力的な食物販・飲食ゾーンとして一新する。

また、バスセンター内店舗を増床し、飲食コーナーの更なる充実を図る。ファサードの仕様を揃え、店舗東側の壁をガラス面に変更し店舗入口を設けることで、駅東側の環境改善に努める。さらに、東口広場では、久留米市中心市街地の活性化を目的に、地域の法人や百貨店、商店街が連携して各種施策に取り組むWeLove久留米協議会と協力してイベント等を行い、駅周辺の賑わい創出に努める。

2階北側の飲食店街「味のタウン」にフードコートを新設し、幅広い層のお客が気軽に来店できる施設にする。フードコート内には、バスや電車の運行状況を表示するデジタルサイネージを設置し、バスや電車の乗車客も待合スペースとして利用できるなど、商交連携してお客の利便性向上を図る。あわせて、1階にある定期券販売所をバスセンターと電車駅改札の動線上に移設し、視認性を高める。

2階専門店街とフードコートを繋ぐ西側通路には、ATMコーナーやピックアップロッカーなどを設置するほか、テイクアウトに特化した店舗を誘致するなど、アフターコロナの消費者ニーズの変化をとらえた駅ならではのサービス機能を充実させる。

今回のリニューアル工事の内装には、国際基準の環境認証を取得したタイルや再生材を用いたタイルを、壁や柱には、モルタル・目地材を使わない接着剤貼りが可能なタイルを使用することで、CO2排出量削減を図り、環境面に配慮した駅ビルづくりを行う。

■エマックス・クルメの概要
所在地:福岡県久留米市東町上天神316-2
建物規模:地上6階
延床面積:1万4521m2
店舗数:31店舗(2022年9月現在)
売上高:約43億円(2021年度実績)
開業日:1969年3月1日

■西日本鉄道の関連記事
三井不動産/4月25日「ららぽーと福岡」開業で全222店オープン
https://www.ryutsuu.biz/store/o022445.html

関連記事

店舗 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧