良品計画/佐賀県、大分県に初の木造建築店舗9月オープン
2024年08月29日 15:38 / 店舗
良品計画は9月、初の木造建築店舗を2店舗オープンする。
9月6日には、「無印良品 唐津」(佐賀県唐津市)、27日には「無印良品 日田」(大分県日田市)をそれぞれ開業予定。いずれも大規模木造店舗で日本初の「ZEB」認証を取得した。
2店舗の周辺地域は、3世代で住む人が多く、世代を超えた交流が盛んな地域。そのような地域で、20年、30年と末永く営業を続け、各市で住むことを誇りに思ってもらえるような買物環境、交流の場を整えることで、世代を超えた交流の場を目指す。
今回、グループ企業であるMUJI HOUSEが設計し、「無印良品の家」でも採用している耐震性能に優れた「SE構法」によって大規模木造店舗を実現。省エネ・創エネ技術を組み合わせることで「ZEB」評価を取得した。資材製造から施工、修繕、廃棄・リサイクルまで含めたライフサイクル全体(使用段階除く)で、従来の鉄筋造店舗よりもCO2排出量を35%抑えることができる。
高性能断熱材を含む木造の屋根や外壁の仕様、および、人感/CO2センサーで換気量や温度を最適に管理できる高効率な空調設備により、必要なエネルギーの総量を削減。同時に、太陽光発電と蓄電池を活用し、施設内で使用するエネルギーを創り出すことで、各店舗空間での一次エネルギー消費量のゼロ化を実現するという。
加えて、唐津市・日田市と「地域防災に関する連携協定」も締結した。各市で災害が発生した際に、各店舗に設置している「マンホールトイレ」や「被災者向けの電子通信機器用充電ステーション」などの設備を提供する。
良品計画は、両市内での資源循環を目指す。回収した服をリユース、リサイクルした「ReMUJI」商品の販売をオープンから期間限定で行う。古本の回収も行い、回収した古本は両市内の児童支援施設などに寄付される予定だ。
また、木材を通した地域コミュニケーションや環境配慮の観点から、店内の内装や休憩スペースなどの一部には九州産の木材を使用。店内のベンチの一部は、唐津市、日田市産の切株、丸太を使用している。
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