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メルカリ/物流企画の「メルロジ」新設、2024年メルカリポスト8000カ所目指す

2021年10月28日 12:35 / 経営

メルカリは10月28日、物流サービスの企画・開発・運営を行うことを目的に、メルカリの100%子会社としてメルロジを設立すると発表した。

<物流サービスの企画・開発・運営する子会社新設>
物流サービスの企画・開発・運営する子会社新設

メルカリは月間の利用者数が約2000万人、累計出品件数は20億品を突破するなど、さらなる成長を目指している。一方で、「メルカリ」の流通取引総額の拡大にともない、日本全体の年間宅配便取扱個数50億のうち5%から10%を「メルカリ」の荷物が占めるほか、コンビニ発送のうち約80%が「メルカリ」の出品物の発送になるなど、日本全体の物流における「メルカリ」の取扱量は拡大している。

これに伴い、郵便局やコンビニエンスストアにおける発送・集荷時のオペレーション負荷も高まっている。メルカリでは2020年より対面の接客なしに商品の発送ができる「メルカリポスト」を全国約1000カ所に設置するなど、パートナーと連携しながら、オフラインのタッチポイントの拡充や発送・集荷の効率化施策に取り組んできた。

今回新設するメルロジは、メルカリが保有する国内最大級の発送取扱量、「メルカリポスト」(全国約1000か所)や「メルカリ」を体験しながら学べるリアル店舗「メルカリステーション」(全国11カ所)をはじめとした自社のタッチポイントを基盤に、メルカリが持つデータとテクノロジーを活用した効率的な集荷物流網を構築する。パートナーとの連携による、トラック・倉庫といった自社アセットを持たない形での展開となる。

具体的には、メルカリが持つ月間利用者2000万人の取引データをもとに、より荷量が多い場所を特定し、集荷の精度を上げることで、効率的な集荷物流網を整備する。また、現在全国約1000カ所で展開している「メルカリポスト」を2024年までに全国8000カ所に拡大し、「メルカリステーション」と合わせて自社のタッチポイントとして活用することで、集荷効率の最大化を図る。

集荷物流網において、繰り返しリユースすることを前提とした梱包発送資材の導入を検討するなど、配送過程で発生する環境負荷への対応にも取り組んでいくことにより、メルカリが目指している「限られた資源が大切に使われる循環型社会の実現」にも寄与したい考えだ。

■メルロジ(Merlogi, Inc.)
所在地:東京都港区六本木6-10-1
設立日:2021年10月28日
資本金:1億5000万円(メルカリ100%子会社)
事業内容:物流サービスの企画・開発・運営
代表者の役職・氏名:
代表取締役CEO 野辺 一也
代表取締役COO 進藤 智之
https://about.merlogi.com/

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