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友朋堂書店/全店舗閉鎖、店頭小売から撤退

2016年02月15日 13:00 / 経営

東京商工リサーチによると、友朋堂書店は2月12日までに、運営する全書店3店を閉店し店頭小売事業から撤退した。

2月11日に吾妻店(茨城県つくば市)を閉店、2月12日に桜店(同市桜)と梅園店(同市梅園)を閉店し、全3店が閉店した。これに伴い、店頭小売事業から撤退するが、学校教科書の販売などの外商事業は継続する方針だ。

吾妻店の閉店日となる2月11日、書店員が「取次ぎの廃業により、営業が困難となった」と貼り紙を掲示した。吾妻店の通常の閉店時間は22時だが、来客数が多く対応に追われたことから、最終のレジ業務が終了した22時30分に店舗のシャッターを下ろした。

つくば市内に書店を構え、筑波大学生や周辺住民には高い知名度を誇り、書籍のほか、コミックや参考書など幅広いジャンルの本、雑誌などを扱っていた。

しかし、近年は活字離れや電子書籍との競合などから経営環境は悪化。2月5日、主力取引先である出版取次の太洋社が自主廃業に向けた準備に入ることを発表した。

帳合先の多くの書店が対応に追われ影響が懸念される中、同社の廃業によりこれまで通りの営業が困難と判断し、店頭小売事業からの撤退を決めた。

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