流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





カインズ/IT小売推進でリテールソリューション「ベータ」と提携

2020年01月30日 14:10 / 経営

カインズは1月30日、RaaS(リテール・アズ・ア・サービス)のパイオニアであるb8ta Japan(ベータ・ジャパン)と提携すると発表した。

「IT小売企業」として、顧客にとって「ストレスフリー」「パーソナライズ」「エモーショナル」となる買物体験施策の導入を進める。

カインズは2019年、米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルであるエボリューション・ベンチャーズ社(以下:EV社)と独占的戦略パートナー契約を締結し、最先端技術の獲得を進める体制を構築した。

同時に、このEV社などと組成したファンドを通じて、スタートアップ企業のベータ・ジャパンに出資。顧客の買物体験価値を向上させる施策の検討を進めていたが、ベータ・ジャパンの設立により、カインズ店舗内での導入が実現しつつあるという。

ベータは、2015年に米国サンフランシスコで創業し、「サービスとしての小売(RaaS:リテール・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるソリューションを提供。2020年1月現在、米国内24店舗、ドバイに1店舗を構え、店舗内の区画を様々なブランドに定額で提案している。

実店舗への出品をまるでオンライン広告を掲載するのと同じくらい手軽なものにし、消費者に世界中の最もイノベーティブな商品を発見、体験、購入できる場をサポートしている。

カインズは、2019年度からスタートさせた中期経営計画の柱のひとつ、デジタル戦略を実現するために、3つの目的「ストレスフリー」「パーソナライズ」「エモーショナル」を持って、デジタルトランスフォーメーションを進めている。

ベータ・ジャパンと共同することにより、カインズ独自開発のPB商品をはじめ、NB商品、ベンチャー企業の開発品なども幅広く展示し、顧客が手に触れ、体験し、購入できる場を創造。商品開発やマーケティングにも役立つ場となるよう、行動分析テクノロジーの活用も検討していく。

■ベータ・ジャパン合同会社
本社所在地:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティグランキューブ3階
カントリーマネージャー:北川 卓司
https://b8ta.jp/

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧