ジーユー/2022年春夏ムダな商品を作らないSCM、ECを強化
2021年11月30日 15:00 / 経営
ジーユーは11月30日、「2022年春夏事業戦略発表会」を開催した。
<ジェンダーレス、エイジレスな商品を提案>
※中央:柚木社長
柚木治社長は「2022年春夏はトレンド感がありながらも実用的で、ジェンダーレス、エイジレスな商品を提案する。また、持続可能な事業構造の確立を目指し、商品の品番数を絞り込んだムダのない商品構成を実現。顧客の声を反映した商品づくり、シーズン前の発注を減らし、期中の追加発注を行い生産調整の精度向上を図ることでムダな商品を作らないSCMを構築する。2021年8月期はECの売上比率が11%に成長しており、今後もECを強化する」と述べた。
ジーユーの2021年8月期の売上収益は2494億円(前期比1.4%増)、営業利益は201億円(7.6%減)。上期はシェフパンツ、スウェットライクセーターなどの販売が好調だった一方で、下期は緊急事態宣言の影響を受けたことに加え、売れ筋商品の欠品による機会ロスが生じたこと、一部の商品がトレンドを捉え切れず想定ほどの売上にならなかったため、通期の既存店売上高は若干の減収となった。
<ビビッドカラーのスラックス>
※カラースラックス1690円から
現在、生活者の財布のひもは固いものの、「おしゃれをしたいという気持ちがトレンド商品の需要増につながっている。レディース今期一押しのカラースラックスは見た目もポジティブになれるビビッドカラーが特長。しかし、節約志向もあるため、洗濯しやすい、さまざまなシーンで着まわせるといった実用性も重視されている。メンズではトレンドと着心地の両立を追求したカーゴタックパンツなどを投入する」(柚木社長)という。
<ジーユーメンズ初のスタイルアップボトムスのカーゴタックパンツ>
※カーゴタックパンツ1990円
また、昨今のEC利用拡大に伴い、ジーユーでもECの利便性強化、リアル店舗との融合を推進したオムニチャネル対応を実施する。
オンラインストアでの買物をサポートするチャットボットサービスを「GU IQ」という名称に変更し、より便利にリニューアルした。注文・キャンセル、配送、返品・交換などに解決方法を自動回答する。
店舗とEC連動サービスでは、従来のEC購入商品を店舗で受け取れる「クリックアンドコレクト」に加え、11月から公式アプリまたはスマートフォンで注文してから最短2時間で商品を受け取ることができる「オーダー&ピック」を全国約400店舗で導入する。
柚木社長は「ECではトレンド性の高い商品の先取り需要、全店にはないEC限定品、EC特別サイズなどを中心に売り上げを伸ばしている。ECで購入、受取店舗、店舗の在庫をECで確保するなど、ECと店舗の融合を図り、将来的にはECの売上に占める割合を30%にすることを目指す」と説明した。
経営 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- 中部薬品/トーホーストア3店舗を4100万円で追加取得
- 03月19日
-
- ウエルシア/2月既存店売上高は6.2%増
- 03月19日
-
- ツルハ/2月既存店売上高は3.9%増
- 03月19日
-
- 関西スーパー/中西専務が社長に昇格、福谷社長は特別顧問
- 03月18日
-
- ガスト/店内でお花見気分、テーブルに「AR桜」
- 03月18日