コロワイド/給食事業を拡大、ヤマト運輸と物流で協業
2023年03月28日 15:40 / 経営
コロワイドグループのマーチャンダイジングを統括するコロワイドMDは3月28日、ヤマト運輸と外食産業を取り巻く事業環境の変化に対応した持続可能なサプライチェーン構築に向け、リードロジスティクスパートナー(LLP)協定を締結したと発表した。
リードロジスティクスパートナーとは、物流オペレーションとその管理だけでなく、経営に資するサプライチェーン改革やビジネスプロセス改革などを支援するパートナーとなる。両社は、「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」など、複数ブランドを展開するコロワイドグループのサプライチェーン全体の可視化・最適化を進める。ヤマト運輸の輸配送ネットワークを活用することで、効率的で循環型社会の形成に資する持続可能なサプライチェーン構築を目指す。
第1弾の取り組みとして、2023年夏からヤマト運輸が強みを持つ多頻度小口配送の物流スキームを活用し、コロワイドMDが注力する「給食事業」の拡大に向けた運用を開始する。
「給食事業」における原材料調達、製造、物流から販売へといたるサプライチェーン全体の再構築に取り組む。
「給食事業」における物流ネットワークを再構築し、商材の保管・出荷拠点をヤマト運輸のターミナル一体型施設に集約することで、顧客の輸配送ニーズに合わせた効率的でスピーディーな出荷を実現。多頻度小口の全国配送にも対応し、配達までのリードタイムも短縮する計画だ。
また、「外食事業」におけるチャレンジ店舗(今後の事業拡大や市場マーケティングを目的とした小規模展開店舗)、郊外店舗への納品は、コロワイドグループの主要ブランドチェーンや大都市店舗と比べて、商品の種類、物流拠点からの距離、注文量の違いにより、十分な効率化ができていなかったという。
今回、多頻度小口配送に対応したヤマト運輸の輸配送ネットワークを活用し、効率的で安定した物流スキームを構築していく。
さらに、株主優待品や、「ステーキ宮」「大戸屋ごはん処」の直販ECサイトなどの「個人向け外販事業」において、ヤマト運輸のターミナル一体型施設などの輸配送ネットワーク活用を検討・推進。出荷量や商品ラインアップのさらなる拡大を図る。
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