阪急阪神百貨店/顧客基点で働く企業文化の醸成で新アワード設立
2023年07月21日 14:20 / 経営
エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)傘下の阪急阪神百貨店は7月21日、顧客基点で働く企業文化の醸成を目的に、新たに社内報奨の枠を設け、顧客の自己実現につながる取り組みを称える「カスタマーサクセスアワード」を新設したと発表した。
同社は現在、「お客様の暮らしを楽しく、心を豊かに、未来を元気にする『楽しさNo.1百貨店』」をビジョンに、事業を推進している。2023年度からは、ビジョンのさらなる具現化に向けて「顧客基点のワークスタイル変革推進」を重点取り組みの1つとし、社員が共有する価値観や行動指針を設定した。
大切にするマインド(バリュー)を「お客様の喜びは、私たちの喜び」と掲げ、「お客様の興味、関心ごと、課題に気づき共感し、心動く解決をし続けることでお客様と私たちが共に成長し喜ぶ」ことを目指して、「お客様の喜びのために、声を聴く、最善を尽くす、改善し続ける」といった具体的な行動を進めている。今回の新アワード設立により、ビジョン具現化のためのバリューに基づく行動ができるよう社員を導き、顧客基点で働く企業文化を醸成する。
阪急阪神百貨店「カスタマーサクセスアワード」の対象者は、百貨店勤務の全社員(営業、後方スタッフ問わず)で、応募方法は、自薦による個人応募となる。まず、自身の顧客を定め、その課題を考察し、取り組みテーマを設定。顧客の課題解決に向けた取り組みを実践し、そのプロセス・方法と結果などについて応募する。審査基準は、顧客理解度・情熱(チャレンジ性)・創造性・顧客の共感度・継続性・インパクトの6項目となっている。
なお、アワードへのエントリーは6月末時点で約1100名に上り、これは百貨店勤務全社員の4人に1人が、バリューに基づく行動へのチャレンジを表明したことになるという。
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