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大阪・心斎橋筋商店街の通行量/前年比57.3%増、2019年比20.6%減

2023年07月28日 14:22 / 経営

CBREは7月28日、心斎橋筋商店街(大阪市中央区)の「歩行者通行量データ(トラフィックデータ)」に関する調査結果「心斎橋筋商店街 歩行者通行量調査レポート」を発表した。

<心斎橋筋商店街の通行量調査>

同調査は、心斎橋筋商店街振興組合と共同で実施したもの。心斎橋筋商店街は、南北約580mにわたるアーケード街で、約150店舗が加盟している。調査方法として、同商店街から提供された2011年1月1日から2023年6月30日までの歩行者通行量データと、CBREが四半期毎に独自に調査しているハイストリート空室率データを使用している。

<年間通行量推移>

年間通行量推移を見ると、2011年以降、心斎橋筋商店街における年間通行量はインバウンドの増加を背景に増加傾向にあったが、2015年以降は約1億1000万人をピークに横ばいとなっていた。2020年以降は新型コロナウィルス感染拡大の影響により大幅に減少し、2021年の年間総通行量は2019年比で53.6%減。しかし、2022年以降は行動制限の緩和やインバウンドの受け入れ再開などで急激な回復をみせており、2023年上半期(1~6月期)の総通行量は約4300万人と、2019年比の20.6%減まで回復。前年比で見ると57.3%増となっており、直近1年間の回復状況が特に目立つ。

<心斎橋筋商店街通行量とハイストリート空室率>

CBREが集計しているハイストリート空室率(心斎橋筋)と心斎橋筋商店街の通行量(四半期別)との相関を調べたところ、2020年以降、新型コロナウィルス感染拡大の影響により心斎橋筋商店街の通行量が減少すると、それに伴いハイストリート空室率(心斎橋筋)が上昇に転じ、一時は23.3%まで空室率が上昇した。2022年第4四半期以降、心斎橋筋商店街の通行量が回復するにつれて空室率に改善の兆しが見られ、直近2023年第2四半期では5.5%の水準まで回復した。

調査レポートのダウンロードリンク

■心斎橋筋商店街の
銀座の路面店賃料/坪当たり24.15万円で3期連続横ばい、空室率3.1%

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