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SMTS2024/サトー、ダイキン、丸和運輸機関など食をめぐるDX・物流紹介

2024年02月16日 16:00 / 経営

全国スーパーマーケット協会は2月14~16日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で「第58回スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)2024」を開催した。

<スーパーマーケット・トレードショー2024>
スーパーマーケット・トレードショー2024

出展社2190社・団体、3521小間の規模で実施。食のトレンド、DX、物流2024年問題など食品流通業界の最新情報が集約された展示会となった。

<サトーのAI値引きソリューション>
サトーのAI値引きソリューション

人手不足対策、食品ロス削減の課題に対し、サトーは「AI値引きソリューション」を提案している。

このソリューションはシノプスのサービス「sinops-CLOUD AI 値引」とサトー製ラベルプリンター「FLEQV(フレキューブ)FX3-LX」で構成されている。イオン九州が、運営する総合スーパーとスーパーマーケットの計242店舗に導入している。

プリンターに接続したスキャナーで商品のバーコードを読み取ると、販売実績、販売価格、在庫数、客数予測、天候などさまざまなデータからAIが適切な値引き率を予測し、在庫の数だけ値引きラベルが発行される仕組み。

また、商品ごとに適切な割引率を提案できるため、無駄な値引きが減り、平均客単価がアップ。AIが値引き率を予測するため、店内作業を平準化し、誰でも値引き作業ができ人手不足対策にもなる。

<ショッパーみえーるなど紹介>
ショッパーみえーる

人流ビッグデータを活用し、小売業の集客支援、生活者の行動データをもとにした広告配信などを行うunerryは、店舗運営に関するDXを展開した。

来店計測に基づいた実商圏、競合店舗とのシェア比較、来店客の属性や細かな行動を見える化した「ショッパーみえーる」、来訪可能性が高そうなターゲット・タイミング・場所を見極めリアルタイムのプッシュ広告、SNS広告を配信する「Beacon Bank AD」などを解説した。

<冷凍プラグインショーケース>
冷凍プラグインショーケース

生活者の人気が高まっている冷凍食品に関する設備では、ダイキンが、省エネかつ建屋の建築制限などにも対応できる「冷凍プラグインショーケース」を展示した。

「冷凍プラグインショーケース」は、イオンの冷凍食品特化型の新業態「@フローズン」1号店(イオンスタイル新浦安MONA1階)で、計55台が採用された。

他社の冷凍ショーケースに比べ、約60%電力量を軽減。プラグインタイプで配管・室外機が不要なため、売り場のレイアウト変更も容易にできる。スライド式のガラスとびらはスムーズで開けやすく、顧客利便性を向上させる。

環境に配慮した自然冷媒「R290」を採用している。

<アイリスオーヤマ>
アイリスオーヤマ

省エネ関連は、アイリスオーヤマが、4月から発売する、小規模店舗やオフィス向け省エネソリューション「LiCONEX LiTE(ライコネックス ライト)」を紹介した。

時間帯ごとに自動調光する「スケジュール制御」、周囲の明るさや人の在室を感知して自動調光する「センサー制御」、エリアごとに自動調光する「グループ制御」などを備えている。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンから操作でき、一般のスタッフでも使いやすいUXにもこだわった。

また、月々の電気代は、従来のLED照明と比較して約51%の削減が見込めるという。

<丸和運輸機関>
丸和運輸機関

流通業界では、望んでも物流業者に運んでもらえない事態も起こりうると、2024年問題への危機感が高まっている。丸和運輸機関は、スーパーマーケット向け食品物流、2025年3月開設する新物流拠点「AZ-COM Matsubushi」、12ftクールコンテナを使った鉄道輸送などを紹介した。

同社は現在、青果の鮮度維持、2024年問題対策として、航空輸送・鉄道輸送を活用した産地直送サービスを強化している。

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