バローグループ/中部薬品が介護事業へ参入、薬局・ドラッグストアの機能を活用

2025年12月08日 10:52 / 経営

バローグループの中部薬品は介護事業へ本格参入する。薬局・ドラッグストアの既存機能を生かしながら、医療・介護・生活支援をシームレスにつなぐ「地域包括ケアの中核拠点」を目指す。

<居宅介護支援事業を始める>
居宅介護支援事業のイメージ

12月8日、岐阜市の「V・drug茜部南店」内に居宅介護支援事業「バロー介護支援センター茜部南」を開設した。

この介護支援センターでは、ケアマネジャーが利用者とその家族に寄り添って、在宅生活を支えるためのケアプランを作成する。

さらに地域の薬局・ドラッグストアと連携し、薬剤師による在宅訪問や服薬管理を強化、医療機関や訪問看護事業所、地域包括支援センターなどとの協働を通じて、医療と介護の垣根を超えた包括的なサポートを提供していくという。

こうした介護事業を展開するにあたり、併設するドラッグストア内では、介護ベッドを設置して「見て・触れて・寝て」体験できる展示環境を整備。狙いは、実際の使用感を確かめることで、購入やレンタルに対する納得感を高め、家族の介護をより身近に感じる場を提供することだ。

加えて、店内には福祉用具専門相談員が常駐し、介護用品や住環境整備に関する専門的な相談対応を行う。

中部薬品は12月1日時点で563店舗を展開。今回の居宅介護支援事業を皮切りに、「通所介護(デイサービス)事業」「福祉用具貸与・販売事業」「訪問介護事業」など、在宅医療と介護を一体で支える多角的な事業展開を計画する。

福祉用具専門相談員やケアマネジャーの育成にも注力し、将来的には地域の高齢者が「最期まで自宅で暮らせる」支援体制の構築を目指すという。

■バロー介護支援センター茜部南
開設日:2025年12月8日(月)
所在地:岐阜県岐阜市茜部寺屋敷2-61(V・drug茜部南店内)
電話番号:058-213-6572
営業時間:9時~17時(定休日は土・日・祝)

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