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レインズインターナショナルは5月25日、牛角で新メニューを加え、グランドメニューを一新する。
主力の焼肉メニューのほか、カレーつけ麺、冷やし担々麺、牛角フラッペといったサイドメニューを強化することで、注文点数の拡大を図る。新メニューの投入により、目標売上で前年比20%を目指す。
新メニューを含めたグランドメニューは5月25日~11月上旬までの販売を計画している。
主力の焼肉メニューでは、30日間熟成させた牛ヒレ肉の希少部位「シャトーブリアン」ガーリックバター付き(100g・税別1280円)を投入。
シャトーブリアンとは、牛ヒレ肉の中でも特にやわらかい中心部だけを厳選した希少部位。2014年2月、2015年3月、2016年2月と過去に期間限定で投入したが、赤身を求めるお客が増えたこともあり、定番メニュー化した。
基本的には米国産牛肉を使用、厚さ約3cm、約100gと通常の焼肉では味わえない重量感のある商品を提供。
肉を焼き、切り分けて、ガーリックバター、わさび、岩塩などで食べる過程を楽しむ、肉を焼き上げるエンターテイメント性を打ち出した。
希少部位のため、全国600店で展開すると、1店あたり4~10個程度の限定メニューとなるが、1か月で1トンのペースで販売し、6か月の販売予定期間で6~10トンの販売を目指す。
夏に合わせた季節メニューとして、冷やし担々麺(レギュラー690円、ハーフ450円)を投入する。冷やし中華に時期に合わせ、クリーミーでありながら辛味のあるメニューで特徴を出した。
焼肉のあとの〆メニューとして、カレーつけ麺(レギュラー690円)も投入する。鶏ガラと牛肉を煮込んだベーススープに野菜の旨みと魚介系の旨みを加えた。
黒コショウ・ローレル・シナモンなど13種類のスパイスをブレンドすることで、クリーミーでパンチのある味を目指した。
冷やし担々麺、カレーつけ麺ともに商品開発にあたっては、首都圏を中心とした、それぞれの名店といわれる店舗を調査した。
サイドメニューでも本格的な商品を求める傾向が強まっている中で、専門店に引けを取らない商品を目指した。麺メニューは、冷麺、冷やし担々麺、カレーつけ麺の3種類を展開するが、それぞれ異なる麺を使用することで、より本格的な商品を目指した。
カレーつけ麺では、裏メニュー的な演出として、残ったつけ汁にガーリックライスを入れ、雑炊風に食べるサービスも提供できる。
メニューには、あえて、ガーリックライスについては一切表記していない。
理想的な店舗オペレーションとして、商品を配膳後、10分程度のところで、店舗スタッフがお客の元を訪れ、ガーリックライスで雑炊を作ることを提案する。
メニューにすべてを記載せず、店舗の従業員がお客と直接コミュニケーションをしてサービスを提供することで、お客と店舗スタッフの接点を増やし、サプライズ的な演出を楽しんでもらうという。
デザートメニューとしては、定番メニューとして定着している牛角アイスを、飲む牛角アイスとしたイメージで開発した「牛角フラッペ」バニラ・抹茶(各390円)を投入する。
牛角アイスで人気のバニラアイスに黒蜜ときなこクリームをかけたレシピをイメージしたフラッペを提供する。
最後に注文することの多いメニューのため、商品提供ではプラカップの容器を使用した。店舗で飲みきれなくとも、店舗外で駅までの帰路や車の車内などで商品を飲める工夫をした。
カップのロゴには、本格的なカフェをイメージした牛角のキャラクターをあしらったロゴを使用。焼肉のあとに、カフェに立ち寄らなくても、カフェにいったような雰囲気を提供することで、女子会などの利用でも1店舗ですべてが完結する提案をする。
牛角で半期に1回を目途にメニュー改訂を実施する。新メニューの投入にあたっては、首都圏を中心にテストマーケティングを数回実施する。今回は、4月に首都圏の14店でテストマーケティングを実施した。
実際の新メニューの売れ行きのほか、メニュー提供にあたっての店舗オペレーションも検証。フランチャイズ加盟店の多い牛角であっても、全国の全店で質の高いサービスを維持できるか見極めている。
今回は、30品目程度をテストマーケティングし、最終的に23品目まで絞り込んだ。
今後も、商品力だけでなく、店舗のサービスを含め、驚きのある商品を投入することで、牛角のファンを増やしていきたいという。
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