国内商業用不動産投資/1~9月は前期比6%増、大型取引続く
2017年11月07日 20:10 / トピックス
JLLは11月7日、日本の商業用不動産投資を分析したレポート「ジャパン・キャピタル・フロー2017 年第3四半期」(確報)を発行した。
日本の2017年第3四半期の投資額は、前年同期比14%減の7660億円(ドル建てでは16%減の69億ドル)、2017年1~9月投資額は前年同期比6%増の2兆9600億円(ドル建てでは3%増の897億ドル)となった。
2017年の投資額を四半期ごとにみると、第1及び第2四半期は大幅に増加したが、第3四半期は減少となった。2017年1~9月投資額は、金融危機以降通年で最大の投資額となった2014年1~9月期投資額2 兆9500億円をやや上回っている。
地域別投資額では、東京都心以外のオフィスの大型取引や物流施設の取引拡大により、東京都心部の投資額は減少し、他のエリアが増加している。50%を超えることもあった東京都心5区の投資割合が25%に減少している。
一方で、大型取引が続いている横浜エリアの影響により東京都を除く東京圏(神奈川、千葉、埼玉)の投資額割合は32%に増加している。
また国内外投資家の投資意欲が高い大阪圏の投資額は総額4580億円と対前年同期比35%増加し、2008 年以降最大の投資額を記録している。
日本の商業用不動産投資額は、2015年、2016年と2 年連続で減少したものの、2017年1~9月期で前年同期比6%、大型取引が続くなどポジティブな要因が増えている。
JLLは2017年の日本国内商業用不動産投資額を2016年の3.7兆円より増加して、3.9兆円~4.2兆円になると予測している。
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