ブルボン/AI活用による自販機配送ルートの最適化実験開始
2018年12月14日 15:50 / 経営
ブルボンと名古屋大学発のスタートアップ企業オプティマインドは2019年1月、自動販売機「プチモール」配送ルートの最適化実証実験を行う。
同実験により、ブルボンが運営管理する自動販売機「プチモール」の日々の管理業務における配送ルートの最適化により、作業の効率化、業務の改善、働き方改革や人員不足への対応を検証、実用化を目指す。
ブルボンとオプティマインドは、2018年10月から配送ルートの最適化に向けて必要な条件設定や準備作業など共同研究を進めてきた。
オプティマインドが開発した配送ルート最適化クラウドシステム「Loogia(ルージア)」を、物流現場に導入。
「プチモール」から逐次収集する商品の販売データから算出したメンテナンスの優先度を基に、AI(人工知能)により「どの車両が、どのプチモールを、どの順に回るのか」という配送ルートを最適化提案する。
この最適化情報に基づいた業務実証により、有効性とシステムのスパイラルアップを検証する。
AIを搭載したラストワンマイル管理でルートの最適化を図ることにより、移動時間の短縮による メンテナンス精度の向上を図る。
また、作業効率の向上による働き方改革、作業環境の改善、ベテランのノウハウの共有化、移動ルート選択のハードル低減、労働時間の改善による生産性向上などを目指す。
配送ルート最適化クラウドシステム「Loogia(ルージア)」は、AIを活用し、ラストワンマイルの配送ルートを短時間で計算するクラウドシステム。
「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」という配送計画を、複雑な条件や現場制約を考慮しながら数分で作成し、効率的なルートを提供。
実走データをGPS等から取り込み学習させることで、より精度の高いルートの算出や、ベテランドライバーのノウハウの共有を可能とする。
ドライバーの勘や経験への依存を減らし、新人のレベルを底上げすることで、ベテランと同等に効率よく配達ができるよう支援する。
2018年9月に「Loogia」のリリース後は、大手宅配会社への導入実績があるほか、自動販売機、酒卸、薬品卸など、ラストワンマイル配送を行う各種業界へのサービス拡大を図っている。
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