フジ/2月期増税対策のポイント付与で営業利益9.4%減
2020年04月14日 11:00 / 決算
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フジが4月13日に発表した2020年2月期決算によると、営業収益3134億6300万円(前年同期比0.3%増)、営業利益64億9600万円(9.4%減)、経常利益82億6400万円(4.3%減)、親会社に帰属する当期利益52億4100万円(27.8%減)となった。
小売事業の営業収益は、10月の消費税率引き上げによる消費活動の冷え込み、暖冬による季節品の売り上げ不振などもあったが、増収だった。
営業利益は、競争力強化の一環として商品価格の値下げを行ったことや、消費税率引き上げに伴う対策としてポイント付与による販売促進を強化したことにより、荒利益率が低下し、減益となっている。
当期利益は、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、保有する固定資産についての将来の回収可能性を検討した結果、店舗等に係る減損損失として9億9700万円計上したため、大きく減少した。
中核事業として位置付けるスーパーマーケット事業では、生鮮食品部門の差別化に注力しており、その一環として、プロセスセンターの整備・拡張を進めている。
2019年4月に四国地区向けの生鮮物流の効率化と品質向上を目的に、フジ四国生鮮センターを移転・拡張したほか、3月に精肉部門で2拠点目となるプロセスセンターを、7月に鮮魚部門のプロセスセンターを新設し、ニーズに応じた高品質な商品をタイムリーかつ効率的に配送できるようになった。
また、「健康」ニーズに対応した「減塩」「低カロリー」、「作らない化」のニーズに対応した「簡便」「即食」「時短」、美容効果が期待できる商品など、機能性を謳った付加価値商品の展開を拡大している。
店舗では、6月にフジ北条店(愛媛県松山市)を、10月にピュアークック毘沙門台店(広島市安佐南区)をスクラップ・アンド・ビルドし、1月にフジ桜馬場店(山口県周南市)を新設。広島県呉市でスーパーマーケットを展開していた三和ストアーから譲り受けた3店舗を、5月にピュアークックとしてオープンした。
既存店の活性化策として、3月にフジ・ZY高岡店(愛媛県松山市)をディスカウント業態からスーパーマーケット業態に変更し、フジ高岡店としてリニューアルしたほか、7店舗の改装を実施した。
次期は、営業収益3150億円(0.5%増)、営業利益41億円(36.9%減)、経常利益58億円(29.8%減)、親会社に帰属する当期利益29億円(44.7%減)を見込んでいる。
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