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吉野家/2月期既存店好調で売上高6.8%増「新型ウイルス」で通期未定

2020年04月14日 10:50 / 決算

吉野家ホールディングスが4月14日に発表した2020年2月期決算によると、売上高2162億100万円(前期比6.8%増)、営業利益39億2600万円(約39倍)、経常利益33億6900万円(約10倍)、親会社に帰属する当期利益7億1300万円(前期は60億円の損失)となった。

吉野家の売上高は1116億8500万円(7.8%増)、セグメント利益は、増収により、59億3500万円(68.5%増)だった。

増収の主な要因は、既存店売上高が前期比6.7%増と好調に推移。また、新サービスモデル店舗への転換を進め、期末店舗数は新店を含め112店舗になった。

創業120周年を迎えた2020年2月期は、牛肉関連商品を定期的に販売し、従来からの牛丼ファンの来店頻度向上を図った。

3月には28年ぶりとなる牛丼の新サイズ「超特盛」「小盛」、5月にはコラボ商品「ライザップ牛サラダ」を、9月には「月見牛とじ御膳」を、10月には冬の定番「牛すき鍋膳」と陳建一氏監修の「麻辣牛鍋膳」を、2020年2月には夜の時間帯の強化策として「W定食」を販売した。

店舗数は、29店舗を出店し、25店舗を閉鎖した結果、1214店舗となっている。

はなまるの売上高308億9300万円(6.5%増)、セグメント利益は12億5200万円(0.5%増)。

積極的な出店により、国内はなまる業態が500店舗を突破したことに加え、価格改定や商品施策により既存店売上高が堅調に推移した。

店舗数は、30店舗を出店し、20店舗を閉鎖した結果、522店舗となった。

アークミールの売上高は199億1000万円(1.7%減)、セグメント損失は3億900万円と、前年同期に比べ損失額は5億3200万円の減少となった。減収の主な要因は、閉鎖に伴い店舗数が減少したためだという。

アークミールについては、2020年2月29日に同社が保有するアークミールの全株式を安楽亭に譲渡した。

京樽の売上高は285億4400万円(4.5%増)、セグメント利益4億5700万円(約2.8倍)。

既存店売上高が堅調に推移したことに加え、都心を中心に積極的に出店を行っている回転寿司業態「海鮮三崎港」の店舗数が増加したため、増収増益となった。

店舗数は、17店舗を出店し、15店舗を閉鎖した結果、335店舗だった。

海外売上高は、219億4500万円(3.7%増)、セグメント利益は9億7200万円(20.5%増)となっている。

フランチャイズも含めた積極的な出店により店舗数が増加したことにより、増収増益だった。

店舗数は、131店舗を出店し、60店舗を閉鎖した結果、994店舗となった。

2021年2月期の業績予想は、新型コロナウイルス感染症は現在も感染拡大が続いており、外出自粛による消費マインドの低下、商業施設の休業・営業時間短縮などが売上高に影響を及ぼしており、適正かつ合理的な業績予想の算出が現時点で見通すことが困難であると判断し、未定とした。

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