アインHD/4月期、調剤堅調もドラッグストア苦戦で増収減益
2021年06月04日 10:15 / 決算
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アインホールディングスが6月4日に発表した2021年4月期決算によると、売上高2973億500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益109億3200万円(32.0%減)、経常利益126億4900万円(24.8%減)、親会社に帰属する当期利益66億9700万円(27.0%減)となった。
グループは、調剤薬局の新規出店とM&Aによる事業拡大のほか、コスメ&ドラッグストア事業を推進し、グループの事業規模と収益拡大に努めた。店舗では、患者・お客に安心して利用してもらうため、感染予防策を徹底するとともに、従業員に対しても感染予防策の実施を徹底することにより、継続的な医療・小売サービスの提供に努めた。
ファーマシー事業の売上高は、2630億9500万円(0.2%減)、営業利益は209億4700万円(0.5%増)となった。
引き続き「かかりつけ薬剤師・薬局」としての機能を発揮するべく、地域医療連携、お薬手帳などを活用した薬剤に関する情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導の強化を行うとともに、オンライン服薬指導、在宅医療への対応、専門薬剤師の育成を通じ、患者が住み慣れた地域で安心して医療を受けられるよう取り組んだ。
営業開発では、大型薬局の積極的な出店とM&A基準の引き上げに加え、小規模店舗の撤退を出店戦略とし、さらなる事業規模の拡大と店舗運営の効率化を推進した。
新型コロナウイルス感染症の影響による長期処方の増加により処方せん単価が上昇する一方で、処方せん枚数は減少したこと、店舗運営の効率化を目的とし前期64店舗閉店・事業譲渡した影響もあり、減収となったが、現在、処方せん枚数については回復傾向にある。
出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計29店舗を出店し、18店舗の閉店、34店舗の事業譲渡により、グループにおける薬局総数は1065店舗となった。
リテール事業の売上高は、194億1900万円(21.4%減)、営業損失は19億9900万円(前期は2億6200万円の営業利益)と減収減益だった。
コスメ&ドラッグストア事業は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、依然として厳しい市場環境が続いた。
グループでは、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」の継続的な出店に加え、各店舗の特徴に応じた戦略的な売場づくりを行った。また、「アインズ&トルペ公式アプリ」に加え、2020年5月に「AINZ&TULPE WEBSTORE 公式ECサイト」を開始し、顧客の利便性ならびにサービスの向上を図った。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、多くの店舗において営業時間の短縮、臨時休業を行った影響により減収減益となった。
出店状況は、11店舗を出店し、5店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は69店舗となった。
次期は、売上高3150億円(6.0%増)、営業利益150億円(37.2%増)、経常利益155億円(22.5%増)、親会社に帰属する当期利益83億円(23.9%増)を見込んでいる。
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