アインHD 決算/4月期営業利益17.4%減、人的資本・DX投資などで
2025年06月10日 10:43 / 決算
アインホールディングスが6月5日に発表した2025年4月期決算によると、売上高4568億400万円(前年同期比14.3%増)、営業利益168億7100万円(17.4%減)、経常利益180億8000万円(15.4%減)、親会社に帰属する当期利益92億6100万円(18.8%減)となった。
ファーマシー事業、リテール事業の新規出店および2024年8月にグループ入りしたインテリアショップ「Francfranc」の寄与により、売上高は増加。一方、人的資本・DXへの投資により減益となっている。
ファーマシー事業では、高額医薬品の処方により処方せん単価が上昇するとともに、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮等のサービス向上により処方せん枚数についても増加しているという。
2024年12月には「公式アプリ いつでもアイン薬局」に、新たに「お薬手帳」「カレンダー」の機能を追加。より便利に薬の管理ができる仕様とした。加えて、IPコラボレーション企画の実施により、気軽に健康に関する相談ができる薬局の機能やサービスについて認知度の向上を図っている。
同期間の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計98店舗を出店し、25店舗を閉店、14店舗を事業譲渡。グループにおける薬局総数は1290店舗となった。
リテール事業では、Francfrancの寄与により、売上高が大きく伸長。シーズン品の切り替えが好調だったことにより、売上が順調に推移している。
アインズ&トルペでは、既存店および前期出店店舗の客数が堅調に推移していることに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメ等の売上が伸長していることで単価が上昇。アインズ&トルペ公式アプリの新機能として自社決済サービス「AINPay(アインペイ)」を導入した。
今後、アインズ&トルペとFrancfranc双方の強みを活かしたシナジーを発揮するとともに、購買動向を注視しながら商品力の強化・売場づくりを行っていく。
同期間の出店状況は、アインズ&トルペでは16店舗を出店し、2店舗を閉店したことにより、店舗数は95店舗となった。一方、Francfrancは161店舗がグループ入り後、6店舗を出店し、2店舗を閉店したことで、店舗数は165店舗となる。結果、リテール事業の店舗総数は260店舗となった。
2026年4月期は売上高5220億円(14.3%増)、営業利益218億6000万円(29.6%増)、経常利益221億円(22.2%増)、親会社に帰属する当期利益114億5000万円(23.6%増)を見込んでいる。
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