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イオン九州/3~11月営業収益59.6%増、食品が堅調

2022年01月12日 11:30 / 決算

イオン九州が1月12日に発表した2022年2月期第3四半期決算によると、営業収益3564億8800万円(前年同期比59.6%増)、営業利益20億9600万円(前年同期は9億8000万円の損失)、経常利益23億8100万円(前年同期は7億9800万円の損失)、四半期純利益13億6200万円(前年同期は1億5800万円の損失)となった。

売上構成の高い食品が堅調に推移し、売上面は増収。食品では、毎日のくらしを価格で応援する「本気の価格1000品目」商品、9月に「価格据え置き宣言」を実施したトップバリュ商品の展開強化に取り組んだ。

利益面も、前年同期の赤字から回復した。経費面では、新規出店や既存店の活性化、デジタルへの計画的な投資を進めつつ、本社のスリム化、販促のデジタルシフト、オンライン会議の活用など生産性改善の取り組みを継続した。

GMS業態で実施しているネットスーパーでは、「好きな時間に受け取りたい」「できるだけ人と接触せずに買物がしたい」という顧客ニーズに応え「ドライブ受け取り」「ロッカー受け取り」などの非接触型サービスを拡大した結果、直近の第3四半期における受注件数は、前年同期比13%増と伸長した。

12月には、さらなる利便性向上に向け、店舗の最寄り駅構内(2カ所)に受け取り専用ロッカーを設置した。また、SM業態で実施している「オンラインデリバリー」の導入を進め、11月末時点の導入店舗は5店舗となった。

9月にECサイト「イオン九州オンライン」をリニューアルし、サイト環境の改善を実施するとともに、九州各地の地物を全国に届ける「九州のいいもの うまいもの」、3万点以上のプロユース商品を取りそろえた「ホームワイドプロ」をオープンした。また、夏・冬ギフト、おせち、クリスマスケーキなどのオンライン販売を推進した結果、ECサイトにおける売上は、前年同期に比べ約1.5倍となった。

「イオン九州公式アプリ」の累計ダウンロード数は、11月末時点で75万件を超える規模に成長している。

顧客自身がスマートフォン端末で商品をスキャンして、レジ待ちなしで会計できる「どこでもレジ レジゴー」の導入を推進し、11月末時点の導入店舗は9店舗となった。

SM・DS、GMS事業の売上高は3249億8900万円(69.3%増)。

店舗面では、新たにSM業態2店舗、DS業態1店舗を出店したほか、既存店の活性化を推進し、GMS業態5店舗、SM業態15店舗、DS業態1店舗をリニューアル。SM業態からDS業態への業態変更を2店舗で行い、11月末時点の店舗数は249店舗。

ホームセンター事業の売上高は138億4200万円(9.2%減)。

昨年の反動影響があり、第3四半期累計期間における既存店の売上高は前年同期間との比較で7.0%減(2019年度同期間との比較では10.5%増)だった。

強化に取り組んできた園芸用品は、好調に推移した。

店舗面では、7月にホームワイド新下関店(山口県下関市)をリニューアル、10月にホームワイドプロ福岡空港店(福岡市博多区)を新たにオープンしました。ホームワイドプラス賀来店(大分県大分市)においては、九州では初公認となる「キャプテンスタッグスタンド(アウトドア・レジャー関連用品売場)」を開設。11月末時点の店舗数は31店舗。

通期は、営業収益4800億円(37.9%増)、営業利益34億円(8.3%増)、経常利益34億円(0.8%増)、四半期純利益15億円(24.5%減)を見込んでいる。

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