ワタミ/ポスティング前に認知獲得でチラシの反響が約2.8倍に
2022年09月22日 11:10 / IT・システム
ラクスルとワタミは9月21日、チラシのポスティングに関するOMOマーケティング実証実験の結果を発表した。
実験によると、ポスティング前に認知を獲得しておくことで、チラシの反響が向上する傾向を発見したという。
今回の実験では、まだ認知が低い新業態の店舗がポスティングにて来店促進を行う場合、認知がある状態とない状態ではポスティングの効果に差が出るのではと仮説を立て、認知メディアであるシネアドとポスティングを掛け合わせた実証実験を行った。
ポスティングしたチラシは前回同様QRコードを掲載し、チラシからどれくらいWEBに誘導できたか効果を計測している。
居酒屋の「和民」のリブランディング業態である「焼肉の和民」にて5月6日より、ポスティングの実証実験を実施。居酒屋の「和民」から「焼肉の和民」への業態変更により、ファミリー層、女性グループ、飲酒をしないグループも新たな顧客層として設定した。来店してもらうためのプロモーション活動として、下記2パターンでチラシを配布した場合のQRコード読み取り率に差があるかを検証した。
<チラシに興味を持ってもらうために事前に認知を高めることが効果的>
その結果、映画館で上映前に流れる動画広告(シネアド)にて認知させてからチラシを渡した層では、認知なしで住居などへチラシをポスティングした層と比べ読み取り率が約2.8倍に向上した。
さらに、シネアドの上映期間中に映画館でチラシを配布した際は、その日のうちにQRコードを読み込み、さらに予約フォームへのアクセスが自宅などでのポスティングで受け取った層と比較すると倍以上の結果だった。ポスティングで受け取った層は自身の好きなタイミングでアクセスする傾向がわかったという。
これらの結果から、店舗オープンや限定キャンペーンなどのタイミングでは、店舗近隣での手配りで即時的な来店促進につなげる施策として有効だとしている。また、自宅で受け取るチラシは好きなタイミングで見てもらうことができるため、イートインのみの店舗よりも、テークアウトやデリバリーなどのメニューとして保管しておいてもらえる内容の方が効果的なのではないかという仮説を立てている。
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