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松屋フーズ/3月期、既存店堅調・新規店舗貢献などで増収増益

2023年05月12日 10:50 / 決算

松屋フーズホールディングスが5月12日に発表した2023年3月期決算によると、売上高1065億9800万円(前年同期比12.8%増)、営業利益14億6800万円(前期は42億円の損失)、経常利益39億1400万円(38.8%減)、親会社に帰属する当期利益12億5500万円(13.6%増)となった。

<松屋フーズ>
松屋フーズ

売上高は、既存店売上が前年同期比10.5%増と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、増収となった。また、売上高の増加により、固定費の占める割合が低下したこと等により、売上原価は、原価率が前年同期の34.9%から33.6%、販売費及び一般管理費は、売上高に対する比率が前年同期の69.5%から65.0%となった。さらに、重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前年同期の68.6%から65.8%へと改善した。その結果、利益面でも増益となった。

新規出店は、牛めし業態29店舗、その他業態2店舗の合計31店舗を出店した。一方で、直営の牛めし業態店20店舗、とんかつ業態3店舗、鮨業態1店舗、その他業態海外4店舗の合計28店舗は撤退し、牛めし業態1店舗はFC契約を解除した。期末店舗数はFC店を含め、1210店舗(うちFC5店舗、海外8店舗)となった。この業態別内訳は、複合化によるとんかつ業態からの牛めし業態への業態変更7店舗を実施し、牛めし業態995店舗、とんかつ業態179店舗、鮨業態9店舗、その他の業態27店舗となった。新規出店を除く設備投資は、275店舗の改装(全面改装3店舗、一部改装272店舗)を実施したほか、工場生産設備などに投資を行った。

商品販売・販売促進策では、「ごろごろ煮込みチキンカレー」の定番販売等のグランドメニューの刷新を実施したほか、新商品として「プーパッポンカレー」「焼きかつ定食」「ビビン牛めし」「ネギおろしハンバーグ定食」「スパイシーキーマ牛めし」「魯肉飯」「富士山豆腐の本格麻婆めし」「カットステーキのビーフストロガノフ」「ごろごろチキンの濃厚カルボナーラ」「ボロネーゼソースハンバーグ」「台湾風まぜ牛めし」等の販売、宅配におけるウルトラ半額祭、宅配手数料無料キャンペーン、丼フェア等を実施した。

次期は、売上高1136億円(6.6%増)、営業利益10億円(31.9%減)、経常利益14億円(64.2%減)、親会社に帰属する当期利益4億円(68.1%減)を見込んでいる。

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