ヤマダHD 決算/4~12月増収増益、エアコン・住宅販売が好調
2025年02月06日 15:09 / 決算
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ヤマダホールディングスが2月6日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高1兆1936億5400万円(前年同期比1.9%増)、営業利益393億3100万円(1.5%増)、経常利益430億6900万円(1.0%増)、親会社に帰属する当期利益253億9800万円(5.4%減)となった。
個人消費の持ち直し、猛暑や厳冬によるエアコン販売好調、ヤマダホームズの収益改善などにより、増収増益だった。
なお、当期利益は前年同期、ヒノキヤグループの7社合併に伴う繰り延べ税金資産の会社分類変更によって、法人税等合計額が一過性として約15億円軽減されていた影響を受け、減益を計上している。
デンキセグメントにおける売上高は9789億4000万円(1.2%増)、営業利益は343億6200万円(3.7%減)。
期初から猛暑および年末にかけて厳寒となった影響で、エアコンをはじめとした季節家電の需要が大きく伸びた。
2024年10月には神奈川県平塚市に「Tecc LIFE SELECT 湘南平塚店」、2024年11月には富山県高岡市に「Tecc LIFE SELECT 高岡店」を新規オープンした(2024年12月末現在 全国35店舗)。
今期中にLIFE SELECT1店舗の出店を予定している。こうしたLIFE SELECTをコアとした積極的なエリア店舗開発によって営業体制を強化している。
LIFE SELECTを中核としたエリア店舗開発の推進により店舗数は減少しているが、直営売り場面積は前年同期比0.9%増、288万1736m2と増加している。
住建セグメントにおける売上高は1993億1700万円(5.8%増)、営業利益は21億1800万円(170.3%増)。
ヤマダホームズは増収増益だった。ヤマダデンキ店舗内に「住まいの相談カウンター」を設置。住宅の情報収集・接客の新たなタッチポイントを設けるなど、グループシナジーを発揮した施策を展開することによって、土地の仕入れ体制が増強された結果、建て売り分譲をはじめとする住宅販売が伸びた。
ヒノキヤグループは、分譲住宅が好調に推移する一方、注文住宅の着工遅れが生じている。また、断熱材事業も例年以上に第4四半期会計期間へ施工が集中することに伴い、一時的に完工案件が減少し減収減益だった。
ハウステックは、納入先ビルダーの着工・完工遅れによる影響を受けたが、システムバス・システムキッチンが好調に推移し、増収増益を計上している。
金融セグメントは売上高34億6800万円(24.6%増)、営業利益は10億300万円(136.2%増)となった。グループの住宅事業・リフォーム事業と連携したヤマダNEOBANK住宅ローン、リビングローンの伸長や、ヤマダ少額短期保険の業績拡大により増収増益だった。
環境セグメントの売上高は253億5000万円(5.8%増)、営業利益は11億9500万円(19.2%増)。リユース家電およびPCの生産体制、売上高が着実に成長しているという。
通期は、売上高1兆6650億円(4.6%増)、営業利益482億円(16.2%増)、経常利益532億円(13.1%増)、親会社に帰属する当期利益282億円(17.2%増)を見込んでいる。
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